昨日高校時代の友人・大塚武夫さんから依頼され、日本旅行作家協会常任理事・高梨洋一郎さんとアポを取り、地下鉄半蔵門駅で待ち合わせて一緒に高梨氏の事務所へ伺った。大塚さんは今中国人の旅行会社で中国人の訪日旅行の企画責任者を務めているが、単なるインバウンド会社ではなく、王一仁理事長とともに1企業だけに拘らず、中国人の個人旅行全体の底上げを考えている。高梨さんとの引き合わせは、10月に上海で開催される旅行展示会で半官半民の中国旅行事業体と日本の官公庁が、浅からず深からずの連携で合弁インバウンド旅行企画プロジェクトを進めているが、その受注のために明らかに旅行会社仕様企画ではなく、日本の旅行事情をよく知っている人に、企画案で知恵を貸してもらいたいとの考えがある。高梨さんは以前トラベル・ジャーナル紙編集長時代から存じ上げており、旅行業界に人脈があり、自分なりの主張や哲学も持っているので良い知恵を貸してもらえると思うし、大塚さんの考え方も理解してもらえると思う。
うまくいけば、日中両国政府がサポートする企画の下に、中国人の訪日個人旅行客が増えることが期待できると思う。
帰りに渋谷駅周辺で夕食をしようということになったが、お盆休みというせいもあり、夕暮れ時になったが、あまり人が混んでいる様子が見られない。繁華街を歩いていても、あちらからもこちらからもお兄ちゃんから呼び込みのお誘いを受けるほどである。
実はもう40年近く前に、あるお客様からこの界隈の「駒形どぜう」でご馳走になったことを思い出し、偶々ビルの4階にある「駒形どぜう渋谷店」が目に入ったので、そのままビルに入った。ところが、エレベーターがなく、やむなく階段を昇り店で聞いてみたら、何と裏口だった。この店は以前私がご馳走になった店がなくなって、その後釜として場所を代えてオープンした店だということが分かった。うなぎは度々食することはあるが、「どぜう」はあの時以来だ。昨今「どぜう」はうなぎに比べればやや陰が薄いが、どうしてどうして日本古来の「どぜう」料理も中々捨てたものではない。先月24日以来の飲酒だったが、久方ぶりだとビールも旨い。すべて大塚さんのおごりだった。