1920.2012年8月15日(水) 李明博・韓国大統領のハチャメチャ発言

 67年目の終戦記念日である。韓国では日本から独立を回復した日として「光復節」と呼んでいる。それを意識して、従軍慰安婦問題の前進を狙った李明博・韓国大統領の反日的強硬言動が益々エスカレートしている。昨日はついに天皇を誹謗するが如き礼を失する発言をするに至って、日本国内の保守的と称される政治家が李大統領に対して厳しく批難している。

 「天皇は訪韓したがっているが、独立運動のために亡くなった人々に謝罪するなら来なさい」と述べた。日本政府はこれまでも韓国内に残る反日的なムードを憂慮して、天皇の韓国訪問は差し控えていた。その一方で歴代の韓国大統領府が天皇の訪韓を持ちかけていた。大統領の立場上もう少し外交的に間違いのない、相手を傷つけない言動を取って欲しかったという気持ちがどうしても拭えない。支持率僅か17%というレームダック状態の大統領の気持ちは分からないでもないが、一国の最高責任者が他国の象徴に対していきなり謝罪を求めるというのはあまりにも礼を失していないだろうか。日本政府に対して要求するならともかく、象徴である今上天皇に謝罪する責任はない。そんなことが韓国政府には分からないのだろうか。

 仮に旧イギリス植民地国家がエリザベス女王に対して、もし来る気持ちがあるなら過去の植民地支配についてエリザベス女王は謝罪すべきであるなどと発言したら、イギリス国内のみならず国際社会からどんな反発や批難が出てくるだろうか。一国の大統領ともあろう者が、その程度の常識や礼儀も弁えずに非常識発言を連発するのは、落ち目の自分自身の存在感の浮揚を狙っているとしても、些か低次元の呆れた発言だと言わざるを得ない。これでは次期大統領が日韓関係悪化の尻拭いをさせられることは必須であり、一時的に反日派の支持は得られたにしても、所詮一過性であろう。他国のこととは言え、国のトップたる者にはもう少し冷静に物事を判断する器量が欲しい。一方的に始まった李大統領の反日強硬発言を、今後日韓関係の悪化に向かわせないためにどこに落としどころを求めるのか。日本の政治家には、悪化した日韓関係を仲介して元へ戻せるほどの素養のある人物はいそうもない。

 さて、今日は義姉が六本木の新国立美術館で開催の「日本・フランス現代美術世界展2012」に出展していると連絡をもらったので、妻と出かけた。出展作品は中々の力作だと思う。絵画を趣味として描いていたことは知ってはいたが、ここまで本格的に励んでいたとは寡聞にして知らなかった。私自身子どものころより絵画は好きだったし、今も関心を持っていて機会を作っては極力鑑賞するよう努めている。今日展示されていた作品にはあまり抽象的な作品はなかったので、理解しやすい絵が多かった。フランス人を含めて外国人の作品の中に、震災地の岩手県立高田高校美術部の生徒の作品も出品されていて目立ったが、素晴らしい絵画だった。よくぞここまで描けるものだと、彼ら高校生に頭が下がった。機会があれば、また近いうちに別の展示会にも出かけてみたい。

2012年8月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com