インターネット接続にいま使っている光ファイバーよりモバイル通信端末に利用者の需要が傾き、料金的にもより安いとNTTの関連会社から再三連絡があったので、その口車に乗りこの際切り替えてみようという気になった。先日通信開始の知らせがあり、これまでのルーターより更に小型でポケットサイズの「Pocket Wifi」なる備品を送ってきた。今日そのルーターの代りにWifiなる備品を起動させてみた。ノートPCのソフトは新しいWindows7が挿入されていて問題はなかったが、デスクトップ型のソニーVAIOはWindowsXPで、サービスパック2がインストールされているが、Wifiが求めるのはサービスパック3だったために、ソニーのサポートセンターへ連絡を取り、サービスパック2から3へのグレードアップの依頼をした。結果的にその作業にかなり時間を費やし、今日はそれ以上作業を進めることができず、明日改めてWifiへ連絡して稼動できるよう頼まなければならなくなった。面倒なことである。説明では価格的に安くはなるようだが、果たして経済的かどうかは分からない。というのはこれまではルーターを電源とつないでおけば、敢えて充電の必要がなかったが、今後はWifiを度々充電する必要がある。どっちが得だったのか、何とも言えない。
さて、今月21日に自民党、26日に民主党のそれぞれ総裁選と代表選が行われる。この数日間に少しずつ立候補者が絞られてきた。特に、民主党は野田首相に対して有力視されていた細野豪志・環境相兼原子力担当相が、一日考えた末に今日立候補を取りやめると発表した。それはそうだろう。野田政権の閣僚として、今最も懸案事項を抱えている大臣が、任期の半ばで任命権者である首相に弓を引くのは党内良識派の理解を得にくいのではないかと思う。案の定代表選に出た場合の損得勘定を深読みして、立候補せずとの結論を出した。残るは、原口一博・前総務相と赤松広隆・元農水相である。さあてこのご両人は勝ち目のない戦に挑むのか。
一方自民党は良く言えば多士済々、悪く言えばどんぐりの背比べである。谷垣現総裁、石原現幹事長、安倍元首相、町村元官房長官、林芳正現政調会長代理らが入れ乱れ、真摯に国家国民を見つめず、私利私欲で争っている、所詮内輪の戦いである。安倍晋三氏の如きは、体調不良を理由にさっさと入院して1年間で政権を放り出したいわくつきの元首相である。困るのは、いずれにせよこの選挙の勝利者が前途に多くの課題を抱える日本のリーダーとなることだ。くだらない、次元の低い選挙と言ってばかりもいられない。
例えば、昨夜テレビ朝日の報道ステーションに出演した町村元官房長官は、古館キャスターが財政逼迫の折党内で出ている公共事業に10年間で200兆円も投資することをどう考えているのかとの問いかけに対して、政治家特有のずるい逃げ口上を述べていた。南海トラフ地震が発生して道路が崩壊し機能しなくなったら日本経済はメチャクチャになので道路の耐震化を含め、道路投資は必要だと応えるし、200億円云々は独り歩きした数字だと無責任に応えていた。それなら、そういう声が出た時、なぜ毅然として自分の考えを言わないのか。政治家というのは、常に自分に都合の良い答えを造るプロだなとつくづく感心したくらいである。
とにかく政治家の公約はその真意を探り、私利私欲に傾斜していないかどうかを検証しなければとても信用できない。