1963.2012年9月27日(木) 一時上がった血圧が下がった。日中国交もそうありたい。

 どういうわけだか、毎日測っている血圧が夏になってからちょっと上がり気味だった。実は、ここ数年血圧降下剤を服用しているおかげもあってか、血圧はこのところ比較的安定していたのだ。それが6月にヨルダン・イスラエル旅行から帰った辺りから急に上がりだし、朝の数値(上)が140を超える日が7月に3日、8月に至っては何と8日もあったのである。寒い冬の時期ならある程度納得できるが、この暑い時期に血圧が上がるというのも気になって、今月初めに森内科医に相談して、降圧剤として毎日朝食後に服用しているブロプレス錠とアムロジン錠のうち、ブロプレス錠を夜間に切り替えて飲むことにしてみたのである。

 その処方が効いたのかどうかは分からないが、今月に入って今日まで27日間に140を超えた日は1日もない。元々そんなに血圧は高くなかったので、割合簡単に成果が表れたようだ。一度夜に変更してみてはどうかとアドバイスしてくれた、かかりつけの松本整形外科医に今朝その話をしたところ、そうですか効きましたかと言っていただいた。アルコールも含めて身体に良くないことはあまりやっていないつもりであるが、それでも内科的要因はCRP数値にしても基準値0.35まであと一息のところまで下がりながら、直近値が0.41でなかなか基準値を下回ることができず、根治するには時間がかかるものだ。とりあえず血圧が下がってほっとしている。

 さて、尖閣諸島をめぐる日中間の不穏な空気は、一向に収まるどころか加熱する一方である。今日国連総会で演説した後の記者会見で野田佳彦首相は、尖閣諸島の領有権について歴史上も国際法上もわが国固有の領土であることは明白で、中国に対して譲歩しないと述べた。国連総会の演説では名指しは避けたが、これを受けた中国は「公然と他国の領土主権を侵犯し、世界の反ファシズム戦争の勝利の成果を否定するもので戦後の国際秩序への重大な挑戦だ」とけん制した。だが、この中国の論理は少しおかしくないか。案の定、藤村修・官房長官は日本が第二次世界大戦の結果に挑戦しているかのような主張は、まったく的外れで不適切コメントだと批判した。どうも中国は前方だけしか見えなくなっているような発言が相次ぐ。大国を自認するならもう少し国際情勢や周囲に目を配れる配慮のあるコメントを述べるべきであろう。これでは、気に食わないことを思いつくままの言いたい放題ではないか。もう少し大人の国かと思っていたが、あまりにも子どもじみた言動には失望するばかりである。

 今日も呆れた自己本位の行動があった。河野洋平・元衆議院議長、加藤紘一・元自民党幹事長や、日中友好協会幹部が搭乗した全日空機が定刻になっても羽田から飛び立てず、相当遅れて飛び立った。原因は中国航空局から北京空港への着陸許可が出なかったため、羽田で待機していたのだという。だが、中国国際航空の定期便は北京を予定通り離陸して定刻に羽田空港へ着陸した。トヨタの張富士夫会長の社用機は待たされた挙句にフライト・キャンセルしたそうだが、こんな幼稚な嫌がらせを中国はいつまでやるつもりだろうか。何の得にもなるまいに。

 この行き詰まった状態を元へ戻すのは、並大抵のことではない。せめて両国がこれからはマイナス的な行動を止めて、少しでもプラスの行動を行い、相手国を中傷する言動を慎んで歩み寄る気持ちを抱くことが大切である。

 欧米から見るとどこにあるか分からない小さな孤島のことで、両国がぶつかりあってお互いに批難し合っている愚行と見られている。お互いに尖閣から遠く離れて見るアングルが必要かもしれない。

2012年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com