6905.2026年4月9日(木) 日本に不利な日米地位協定改定を

 やっと2週間の停戦になったにも拘らず、これに不満なのか、別問題視しているのかイスラエルがレバノンのイスラム組織ヒズボラの巣窟周辺を攻撃した。これは停戦協定違反になるとして、イランはホルムズ海峡の再封鎖を表明した。ところが、アメリカはレバノンへの攻撃は合意の対象外であるとしており、双方の主張の食い違いが浮き彫りになりつつある。

 これでは、何のためにアメリカとイランが合意する必要があったのだろうか。イスラエルは、アラブ諸国をいつでも攻撃できると第三者の仲介などによる停戦を受け入れようとしない。そのためアメリカとイランの合意の場に、イスラエル自身が介入できなかったことを快く思っていなかった。しかし、アメリカにとっては、そういうイスラエルの行動がアメリカ自身を戦いの中へ深入りする原因となっているのだ。

 レバノンは首都ベイルートがアラブのパリと呼ばれていたほど、素晴らしいリゾートだった。それがこの半世紀余りに戦争やテロの影響で、大分荒れたようだ。そしてレバノンの他の地域においてもヨーロッパ風の雰囲気が流れていた。それを想うと今いかにヒズボラの巣窟と見られたにせよ、最近の度々の空爆によって私がかつて訪れた時のような風情は市街から消えてしまったのではないかと考えると実に寂しい気がしてならない。ネットを観ていたら、ヒズボラへの空爆によりベイルートへ逃れてきた避難民のテント群の写真があった。テント内のいくつかの顔には苦渋の表情が見られた。

 ところで、アメリカのイラン攻撃が、国連憲章・国際法違反に当たる先制攻撃によるものであるが、実はこれに在日米軍が加わっていた。すでに数日前にこのブログに記したように、横須賀米海軍基地からイージス駆逐艦が出撃し、ミサイルを発射していた。また、佐世保米海軍基地からも配備された強襲揚陸艦が、岩国米海兵隊基地の海兵隊部隊を搭載し、中東に到着した。日本は、アメリカから知らされないまま無法な戦争に組み込まれていたわけである。

 一番大事なことは、日本国民が在日米軍基地は日本を守るためにあると思っているようだが、そうではないのだ。アメリカは日本防衛というより、アジアや中東で軍事行動を取ることを想定し、より近い場所にあらかじめ部隊を配備しておく前方展開の拠点と見做している。日本に対しては、アメリカは常々日本の防衛ということを言っているが、本音はそうではなく、アメリカ自身の戦略に日本は利用されているだけである。日本の政治家は、いつもアメリカの言いなりになっていて、その本音についてアメリカに対等の立場に立つよう交渉する姿勢すら見せようとしない。一時は高まっていた日米地位協定の改定交渉も今では止まってしまった。ここは在日米軍の行動の自由を認めている日米地位協定を改定することを、改めて日本政府はアメリカに申し入れるべきである。

2026年4月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com