相も変わらず、トランプ大統領、イスラエルがグルになったイランへの嫌がらせと、攻撃に対するイランの反撃問題が騒がしい。
昨日トランプ大統領は、イランが原油輸送の要衝ホルムズ海峡を解放しなければ、イランの油田や発電施設を攻撃すると改めて警告した。これに対して、イランはこれまでアメリカが提案した和平案は非現実的だと批判している。そして、イランはイスラエルに向けてミサイルを発射した。
中東地域一帯に広がる戦慄した不安定な空気の中で、イスラエルはイエメンから飛来したドローンを迎撃し、更にレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラもイスラエルに向けてロケット弾を発射した。
残念で寂しいのは、60年前~13年前におとずれた歴史のある中東の都市が、今やほとんど戦火にあるか、その危険性を孕んでいることである。最近になってイスラエルがレバノン南部を空爆したが、1967年第3次中東戦争直後にレバノンの首都ベイルートを訪れた時、ここにはほとんど火種は残っていなかった。それ以前にリゾート・ビーチで知られるベイルートは中東のパリと称せられ、海岸には大勢の観光客が海水浴を楽しむ光景があり、海岸近くのホテルの窓から彼らの姿を見ることができた。13年前にエルサレムを訪れた時も政治的な争いが国民の身の上には感じられず市民生活は安定していた。そしてこの数日間に、ホルムズ海峡の封鎖に対応して、石油輸送のルートのひとつとして検討されているアラビア半島から紅海に出て、アデン沖合まで航行し、そこを通過してアデン湾に出るルートが考えられている。当時は第3次中東戦争の残り香があったが、それほど身の危険を感じることはなかった。アフリカ大陸のジブッティとアラビア半島の突端に挟まれた、バブ・エル・マンデブ海峡を通りアデン前のアデン湾へ出るルートが、急遽脚光を浴びている。
1967年ジブッティを経由して、独立したばかりのアデンへ入り、入国には大分苦労したが、戦争の傷跡は街のいたるところに見られるものの、すでに滞在したアデンは平和な街となっていた。それらが最近のアメリカ・イスラエル軍のイラン攻撃以来あの平和なアデンも戦火に巻き込まれようとしている。どうも気持ちが晴れない。トランプ大統領のひとり芝居に世界中が翻弄されているのだ。
さて、今年の選抜高校野球大会は、今日近畿勢同士の智弁学園(奈良)と大阪桐蔭(大阪)との間で行われ、7―3で大阪桐蔭が4年ぶり春の選抜5度目、春夏通算10度目の優勝を飾った。近年私立高が益々強くなり、かつてのように公立校が互角に戦っていたことは想像もできないくらいである。春は2009年に清峰(長崎)が、夏は2007年佐賀北(佐賀)が優勝して以来公立校の優勝はない。私立高の天下である。また、進学先でも東大への合格者が、6位に都立日比谷高が入っているだけで、他はすべて私立校からの進学者である。表面上スポーツも勉学も私立校の方が有利だとすると、すべてにおいて私立への希望者が増え、いずれ私立偏向になる恐れがある。しかも、財政豊かな東京都では私立高進学者への授業料を公立高同様に全額負担と称しており、高い学費がネックだった保護者にとっては、子どもたちの私立進学希望を叶えてやることができるようになった。これは現実的だろうか。或いは、これも一つの時代の表れといえるのだろうか。