13日金曜日と言えば、キリスト教国において不吉の日とされている。最後の晩餐でキリストを裏切ったユダが13番目の席にいたことと、キリストが磔刑に処された日が金曜日だったという二重の不吉が絡んでいるからである。現実に妙な事件が起きないことを祈るばかりである。
さて、日本新聞協会によれば、近年日刊新聞発行数が年々減り続け、協会加盟104紙の総発行数は、2025年10月に2,487万部だった。これは前年に比べると▲6%で、部数だと175万部も減少している。最近は書籍の発行数も減少し、本を読む人が少なくなった。これが毎日読む新聞にも影響して大手新聞ですら減少に歯止めが掛からない。現在の発行部数は、1位が読売575万部、2位朝日333万部、3位毎日はこの1年で15.5%も減り、朝日のほぼ半分の136万部である。以下4位日本経済、5位産経である。この結果とは直接関係ないと思うが、毎日と日経では近々社長が交代する。毎日の社長交代の裏には、三菱UFJ銀行の意向があるとされている。利益を生み出すために銀行の要望で大阪、西部本社の他に地方支局から編集局長を置かない体制である。全国紙の看板を下ろすのは時間の問題と見られている。
新聞業界が経営面で苦しくなったのは、言うまでもなく定期新聞購読者が減ったことが大きい。例えば、2000年の総発行部数は7千2百万部だった。それが四半世紀後の昨年25年には、総発行部数は2千8百万部にまで減った。実に62%も減少したのである。人口千人当たり570部が購読されていたが、それも234部と半分以下にまで落ち込んだ。これでは新聞社の経営が苦しくなるのも当然である。この最大の原因は、スマホなどの普及でニュースや情報などは、スマホから容易に、しかも無料で入手できることが大きい。
新聞の発行数が漸減傾向をたどりつつあるのは、SNSなどから情報は得られるが、基本的には読者が活字から遠ざかりつつあることが大きいと考えられる。それは、本を読む人が減って本を購入する人の数も減り、街から書店が消えている現実からも推察できる。これには基本的に小中学校などで本を読むよう教育すべきだと思う。今の小学校では文章を読み書きすることにあまり時間をかけていないのではないかと思っている。少なくとも終戦直後の我々の小学生時代は、国語は「読み方」と「綴り方」といって2つの授業に分けられていた。読むことと同時に、書くことにも集中させられていたものである。数年前に元文科事務次官だった方とお話する機会があった時、小学校に作文の授業を採り入れることを提案したが、あまり真剣に取り合ってくれなかった。
ある経済人は、「本を読まない奴は信用できない」とまで言っていた。読書家というほどでないにせよ、読書が好きな人を育成するために、文科省も現状ではさほどのアイディアや計画があるようには思えない。このまま放置するなら、読書嫌いの子ばかりになり、将来的にも新聞の発行数は最低次元にまで落ち込むのではないかと憂慮している。
幸い孫たちは皆読書好きで、最年少の女の子はまもなく中学校を卒業するが、いつもと同じように読書券をプレゼントすることにしている。もう少し大人になったら大河小説などの読後感を聞いてみたいと楽しみにしている。