衆議院議員の被選挙権は25歳である。先の総選挙に北海道比例ブロックに自民党14位で立候補され、見事当選された最年少候補者村木汀氏が、一昨日誕生日を迎えて26歳になった。ご本人も比例14位でまさか当選するとは思わなかったと述べていたが、これも高市人気に便乗した結果ではないかと思う。比例では、自身の選挙活動をしても自分の当選に必要な得票とは直接結び付かない。そこで公示期間内に行った選挙活動は、同じ選挙区の自民党小選挙区候補者への投票依頼だった。
一方で同じ自民党比例ブロックの東海ブロックでは、比例名簿39人中38人が当選と決まり、その38番目に三重県職員世古万美子氏が当選した。自民党内に議員に推薦できる候補者が足りず、比例議席を他党に譲りたくなく、安易に県職員を滑り止めのような形でリストアップしたような感がある。そのため本人はこれまで目立った政治活動もしなかったうえに、衆院選では1度もマイクを握らずに当選した。率直に言って喜びよりは驚きと言っているように戸惑いが見られる。それでも考え直し、改めて国会議員としての意気込みを語ったようである。
この2つの例は、選挙で自分の名前を売り込まない本来の選挙らしくないやり方であるが、比例ブロック制の奇妙な点だと思う。
比例制度についてはどうも不自然なことがある。総選挙で中道が、小選挙区を立憲党候補者に譲り、比例ブロックの上位に公明党候補者を立てたことにより、惨敗した中道としては割合から言えば、立憲出身者が公明出身者より大幅に減らした事実である。
国民の声を実態に少しでも沿った議員構成にするためには、この辺りを検討してあまり首を傾げるような結果にならないようにしてもらいたいものである。
それにしてもどうもよく分からない高市首相の人気には、薄気味悪さを感じているが、国民の支援を背に首相は益々保守化・右傾化路線を突き進んでいる。そのひとつとして防衛対策に力を注ぎたい腹の内を察して、防衛省の現役、OBが一歩先んじてその片棒を担ごうとしている。政府は今後絶対多数の議員らをバックに憲法改正に本腰を入れることだろう。
その一例として、以前にも取り上げられた自衛隊員の階級名称を、諸外国や戦前と同様に変更しようとしている。自民党と日本維新の会が交わした連立政権合意書によると、今年度中に自衛隊法の改正を目指し、実行しようとの目論みである。これによって自衛隊への理解を促進し、自衛官の地位向上と士気高揚につなげることを目指している。
具体的な変更は、「将→大将・中将」、「将補→少将」、「1佐→大佐、2佐→中佐、3佐→少佐」、「1尉→大尉、2尉→中尉、3尉→少尉」などである。分かり易いとは言えるが、これは明らかに戦時中の日本軍の階位と同じ呼称である。ついにここまで来たかという印象である。高市首相が造り上げる軍事国家日本は、再び戦争へ向かうのだろうか。あ~怖い!怖い!