今日の最大の話題は、冬季五輪のフィギュアスケートのペア・フリーで、ショート・プログラムでは予想外に5位に留まっていた三浦・木原の「りくりゅう」ペアが、フリーで歴代最高得点の世界新で大逆転劇を演じて、金メダルを獲得したことである。昨年グランプリ、世界選手権で優勝し、最近の世界大会では、ほとんど優勝して優勝候補の筆頭に挙げられていただけに、SPでリフト中に失敗して得点が伸びず、ペアは失望のあまり泣きじゃくっていた。それが、1日経った日本時間の今朝になって巻き返し、ドラマチックな逆転劇を演じた。ペアはお互いに感激のあまり、しばらく喜びの涙が止まらなかった。素晴らしかった2人の活躍とメダル獲得を称賛するとともに、どん底から盛り返したその気迫に感動している。こういう選手を実力派と呼ぶことが出来ると思う。今日は1日中テレビで優勝が決まったペアのスケーティング・シーンを録画で何度も繰り返し放映していた。両選手の地元では号外も発行されたようだ。
かつてフィギュアスケートは、日本選手にとっては不得手な種目で最近まで芳しい成績を上げてなかった。それが女子シングルで荒川静香選手が優勝し、男子シングルでは羽生結弦選手が連続メダルを獲ってから、アイススケートが日本選手の得意競技とまで見られるようになった。これからはフィギュアのペアも日本選手の見せどころになるのではないだろうか。これで日本は4つ目の金メダルを獲得したことになる。
現在ミラノ・コルティナ五輪は、4つの会場に分かれて競技が行われているが。1956年コルティナ・ダンペッツォで行われた大会に肖って、今大会もミラノとコルティナを主たる会場に開かれると考えていたが、コルティナではあまり競技が行われないようだ。主競技のアルペンスキーの他には、ボブスレー、スケルトン、リュージュ、カーリング、そして新種目の山岳スキーである。実は、あまりコルティナについては今回メディアを通して紹介されていないが、今日の朝日「天声人語」によれば、このあたりドロミテ山塊は、第1次世界大戦でイタリアとオーストリア・ハンガリー軍が爆弾を仕かけて山頂を奪い合った激しい戦線だったという。ドロミテには野外大戦博物館があり、多くのハイカーやスキー客が訪れるようになった。私がここコルティナを訪れた時は、ガイドから第1次世界大戦の話はまったく聞かなかった。「天声人語」は、雪と氷で「白い戦争」と呼ばれた記憶を伝えるきっかけになるのなら五輪はスポーツの祭典以上の意味を持つと言っているが、その朝日をはじめ、メディアがそんなドロミテ戦線の話は一向に報道しないので、空振りとでも言えよう。
冬季五輪も22日に閉幕を迎えるが、それまでに日本代表チームは、得意のスケートを主にまだまだメダルを獲得できる期待がある。