いよいよ明日衆議院議員選挙が公示される。今回の総選挙で選挙運動ができるのは、2月8日の投開票日まで僅か16日という短期間なので、これから街はざわめくことだろう。
これに合わせたわけではないだろうが、今全国の自治体で地方選挙がしきりに行われている。昨日はセクハラで辞職した知事の後任を決める福井県知事選挙が行われ、元外務省職員で35歳の石田嵩人氏が当選した。過去2番目に若い知事の誕生である。もう恥ずかしく顰蹙ものの行為は冒すことはないだろう。自民党は前越前市長を候補者に押していたが、地元では独自に石田候補を推挙し、保守分裂選挙となった。他にも宮崎市長選でも保守派の現職が再選されたが、再選される首長は概して保守派の候補者に多い。すでに何度か本ブログに書いたが、大阪府知事と大阪市長のダブル選挙というのも、いただけない。両選挙が公示前かどうか分からないが、2人は聴衆の前で演説をぶったようだ。中には賛同している聴衆もいたようだが、概して無駄な経費を使うことなどからあまり受けが良くないようだ。市民の希望や願いを斟酌しない首長だからどうしようもない。
実際またかと思ったのは、沖縄・名護市長選の結果である。現職の保守派の渡具知武豊市長が3選されたことである。しかも8年前、4年前と比較して毎回対立候補との差が開いて、米軍辺野古飛行場への移設に同意する市民が増えているという結果となっている。実際前々回は対立候補との差が3千5百票で、前回は5千票、そして今回は1万票の大差である。加えて投票率も過去最低の60.75%を7.57ポイントも下回った。市長選への関心もなく、辺野古基地受け入れに賛同しつつある市民が増えたということになる。米軍基地反対を唱えるオール沖縄の声は、ここ名護市では今回も裏切られたと言う結果になった。市民の間に辺野古移設反対運動へ好い加減に疲れて嫌気が表れてきたのではないかとも思われるが、本音は政府による保守市長派への羨ましいほどの財政援助のようである。いくら移設反対し実現しても金銭面の支援は、それ以上の効果があるということだろう。
沖縄県としては今秋予定される県知事選に基地反対を訴え続けて、これまで2度の知事選に勝った玉城デニー知事も微妙な立場となった。3度目の出方はどうなるかに関心が抱かれる。名護市長選の敗北は、玉城知事にとっても厳しい試練となる可能性がある。自民党を中心に、日本維新、国民民主党、公明党などが支援する保守層は、リベラルの「オール沖縄」に対する対抗馬を立て、名護市長勝利ブームに便乗して12年ぶりに県政奪還を目指すであろう。
それにしても日本の保守傾向は徐々に進んでいるようだ。地域によってはそうでなくても全体として、保守派に呑み込まれている。こうなると日本の政治は、今後保守傾向から右翼方向へ進み、憲法改正によって自衛隊を承認し、その挙句に自衛隊を軍隊として国としての防衛体制を固め、アメリカの東アジア戦略に巻き込まれ、米軍方面部隊と連携しながら日本の防衛のみならず、アジアの防衛のために備えるということになるのではないか。高市首相自身根っからの右翼であり、国家の防衛費を増強させて、今後日本は中国などと対峙しながら防衛戦略を強めていくことになるだろう。