昨夜表題の原発が再稼働された。本来なら1日前に再稼働の予定だったが、この期に至って警報が作動しないトラブルが発生したため再調整して、昨日何とか東電の念願叶って原発6号機は動き出した。東日本大震災後、東北電力女川原発に次いで、東電柏崎刈羽は2番目の原発再稼働である。ところがどうだ。今日未明に原子炉から制御棒を引き抜く作業中に警報が鳴り、作業を中断して調べたが、原因不明である。東京電力は再稼働したばかりの6号機の原子炉を停止する方針を決めた。何たる失態か! これではいつまで経っても原発再稼働は難しいのではないかと疑念を抱かざるを得ない。
また、この他にも電力会社には粗雑な問題がある。中部電力浜岡原子力発電所で地震の想定を過小評価する不正なデータを提出した問題を起こしたばかりである。
どうも電力各社は、早く原発再稼働をしたいとの気持ちにせかされて焦るのか、電力を少しでも早く原発で補いたいためであろうが、この東電柏崎刈羽原発については、充分慎重に検討されたい。再稼働には地元住民の同意が不可欠とされており、花角英世・新潟県知事も住民から同意を取り付けると語っていた。ところが、実は県が実施した意識調査では、心配だと言う声が約7割を占めたようだ。それでも民意を軽視した知事は、県民の同意を得たと捉えて、昨年11月に早々と再稼働容認を国に伝えた。
現代社会で電力不足になりがちなのは理解できる。これからも電力不足を原発稼働で賄いたいとの国の政策には、問題点が山積で、まだやり残したことがあるのではないか。この流れに沿って昨日新党決起集会を開いた「中道改革連合」も保守派と同じ原発容認に傾斜している。
ついては、最近大都市と言わず、地方都市や娯楽施設などでよく見るプロジェクション・マッピングが、電力を無駄に消費しているのではないだろうか。経済的効果は伴わずとも市民の娯楽や観光客を喜ばせるために、実施されているが、例えば、夜間に投影される東京都庁舎の壁面のそれは、2024年度に約9.5憶円が投資され、新たな観光スポットとして期待されているようだが、絶対に必要なプロジェクトとは言えず、むしろこれらに使われる電力がその場限りのもので、少々辛辣に言えば、無駄に近い。こういう電力の無駄な使用を省いたら原発の稼働も減らせるのではないだろうか。
今から20年ばかり前、この東電柏崎刈羽を所属するNPOの見学会で訪れたことがある。その時発電所内における係員の説明では、絶対核が漏れるようなことは、何重にもブロックしているので有り得ないので安心してくださいと自信たっぷりに言っていた。そこまで言えた自信は、今ではとても言えるセリフではない。原発の無事故は、今や永遠の課題になってしまっている。