今日も東京都議会では舛添知事に対する各党各会派代表者が、入れ替わり立ち代わり知事に厳しい質問をぶつけた。今や四面楚歌である。それに対して知事は少しでも反省の気持ちを表すつもりか、今になって姑息にも給料の減額を申し出る有様で都民と知事の気持ちがどうも噛み合わない。それでも知事には辞任する気持ちはさらさらないようで、無反省にも粉骨砕身業務を全うして都民の信頼を取り戻したいと述べている。こんな対応から知事はまったく説明責任を果たしていないと受け取られ、知事としての資質に欠けているとまで糾弾されている。東京都内の清瀬市、町田市、小金井市議会でも知事の辞職を求める決議案が可決されようとしている。こんな様子では知事がいくら言い逃れをしようとも近々背水の陣に追い詰められるのではないだろうか。
さて、イスラエルのネタニヤという都市において、昨日「スギハラ通り」という命名式があった。「スギハラ」とは、言わずと知れた第二次大戦中リトアニアで、イスラエル人に対して日本通過のためのビザを独断で発給して約6千人のイスラエル人の命を救った「日本のシンドラー」杉原千畝カウナス領事代理のことである。杉原氏の没後30年を記念する事業だという。いかに命を救われた人たちから慕われていたかということがよく分かる。杉原氏のベルギーに住む4男の伸生氏が命名式に立ち会ったという。杉原氏は戦後外務省を辞めてから藤沢市内に住まわれ、長男は高校で1年先輩だった。残念だが、大分前に他界されたようだ。それにしても日本人としては嬉しいニュースである。
ところで学生時代に不得意だった科目「化学」に関して、今日日本人にとって誇らしいニュースが飛び込んできた。新しい元素に日本語ネーミングが附されることに決まった。新元素は森田浩介・九州大学教授が理化学研究所とチーム一体となって発見した。その名づけられた名前は「ニホニウム」というのだそうだ。個人的には「ジャパニウム」の方が外国人には日本的だと映ったと思っているが、いずれにせよこれから科学を学ぶ日本の子どもたちにとって、何かと難しい元素記号の中に「ニホニウム」という親しみの持てる元素があることは、化学に興味が募るのではないだろうか。