2011.2012年11月14日(水) ついに明後日衆議院解散

 党首討論で野田首相の口から突然明後日衆議院解散が発表された。号外も出た。あまりの不意打ちに、民主党内でも喧々諤々で不審や反対の声が強い。政局がらみではあるが、ここ数日与野党幹部の話し合いや民主党内のいくつかの会議を推察すれば、何か動きがありそうな気配はあった。衆議院解散に対する自民党や公明党の要求を結果的に受け入れた形になった首相に対して、民主党内には首相の唐突な解散発言を批判する考えが強い。

 しかし、野田首相は自らの実績を何とかアピールしたかったのか、自民・公明党との間で赤字国債法案、衆議院議員0増5減等定数削減を約束させ、イニシアチブを取って彼らの要求する解散を呑んだ形となった。これによって逆に民主党内で首相に対する不満が噴出しそうな雲行きである。どっちもどっちだ。政治の駆け引きである。どう転んだにしろ、国民のことは与野党ともに念頭にはないようだ。

 中国共産党の第18回党大会は今日閉幕した。今朝の朝日新聞に昨日までの憶測から一転して胡錦濤・総書記が完全に引退すると報道された。これまでは、明日発足する習近平体制の影で院政を敷くと噂されていたが、それをきっぱり断った。同時に江沢民・前国家主席の長老支配とも手を切ったと言われている。その背景には、新たに総書記に就任する習氏の力があったわけではなく、むしろ江・胡氏の影響力をお互いに排除しようとする双方の鞘当や駆け引きがあったようだ。

 明日習近平体制はスタートする。習氏の健康問題が払拭しきれない中で、果たして長老支配の影響がないかどうかは何とも言えないが、今後の中国の進むべき方向を注視していきたいものである。

 さて、今日は①JAPAN NOW観光情報協会企画会議と、②駒沢大講座を梯子することになった。①は今年4月に松尾前理事長が亡くなられて、初めての会議で、新理事長となった大島慎子さんが議長として、今後の運営方針を打ち合わせた。松尾さんが元運輸事務次官としての幅広い顔を生かして強い牽引力を発揮された後だけに、新理事長の精神的な負担も大変だと思う。それだけに我々理事もしっかり支えてあげないといけない。②では、昨年放映された「パリの中国人」と題するNHKドキュメント番組を鑑賞した後に感想を話し合った。天安門事件で亡命した2人のバリ在住の中国人の天安門事件体験、現在の生活、考え方、ビジョンなどを通して民主化運動と経済力向上のどちらを優先させるのか、狭間の苦悶を描いた力作だった。私は過去における社会主義国家の相互監視主義及び秘密主義と同様に、現在の中国の一党独裁国家の恐ろしさとは裏腹に、亡命者を受け入れる自由な空気のある懐の深いフランスについて、簡単に私の考えを述べた。

2012年11月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com