駒沢大で公開講座を受講した後、清田義昭講師とともにバスで渋谷へ出て、定番の「ハチ公像」前で一昨日ベオグラードから一時帰国した山崎洋さんと会った。3人で夕食を取りながら、山崎さんの翻訳書「山の花環」の出版について改めて話し合った。すでに4月に話した一件だが、山崎さんの思うようには計画が中々進まない。その後清田講師から岩波、中公、新潮等々にも話を通してもらったが、希望通りにはならなかった。その後セルビアへ戻った彼ともメールで話合った中で、彼が岩波文庫出版に強く拘っていることを知り、清田講師に改めてそのコネクションをお願いしたところだ。
今日清田講師と山崎さんがその点をじっくり話し合い、また山崎さんの翻訳書への思い込みと原作者ニェゴシュに対するセルビア人の気持ちを清田講師が汲み取ってくれ、近々清田講師が改めて岩波へ山崎さんの気持ちと「山の花環」の出版価値等を伝えてもらい、担当者と山崎さんの橋渡しをしてもらうことになった。まぁ少し話が進捗したので、ほっとしているところだ。
偶々ではあるが、来年2013年は岩波書店創立100周年の記念すべき年に当たり、同時にニェゴシュ生誕200年に当たる。この符牒も何かの因縁だと思うので、岩波が101年目の文庫企画の中にぜひともニェゴシュ作、山崎洋訳「山の花環」を加えられることを切に望んでいる。