6706.2025年9月22日(月) 自民党総裁選、今日告示

 昨日9日間に亘って東京国立競技場で開催されていた世界陸上東京大会2025が成功裏に閉幕となった。暑い時期だっただけに、開催時間は早朝のマラソンなどを除いて凡そ夕方から夜間にかけて開かれた。昨夜の国立競技場は雨も降って寒そうだったが、連日満員の観客が押し寄せ、9日間に62万人が観戦に来た。テレビ画像もスタジアムの雰囲気をよく伝えていたと思う。

 ひとつ引っかかったのは、今アメリカのトランプ大統領がアメリカ人ファーストと叫びつつ、移民、難民排斥を唱えて居住ビザのない移民らを母国に送還していることである。陸上競技の100mや200mなどの短距離競走では、アメリカ選手はほぼ全員が彼らの子孫である黒人選手である。他の競技などにもかなり黒人アメリカ選手が目につくが、アメリカのスポーツは、彼らなしには弱小国家でメダルの獲得数も減るだろう。オリンピックでも毎回アメリカ選手のメダル獲得数が最多で、黒人選手がいなければアメリカの存在感はかなり薄らぐ。この点から考えるとアメリカは移民排斥とは言うが、自分たちに都合の良いことにはその点を利用していることだ。トランプ大統領を始めとして、アメリカ人が移民反対ならオリンピックなどの世界選手権などに、黒人選手を派遣せずに白人選手だけで戦ったら良いのではないか。

 さて、自民党総裁選は今日告示となって、予想通り5人が届け出た。高市早苗・前経済安全保障相、小泉進次郎・農林水産相、林芳正・官房長官、小林鷹之・元経済安全保障相、茂木敏充・元自民党幹事長の5人である。早速5人がテレビで持論を披露していた。若干ニュアンスは異なるが、同じような政策を主張しており、これでは個性が出ず政策論争にはならない。

 今朝の朝日新聞上の世論調査によると高市氏が28%のトップで、次いで小泉氏の24%である。ところが、自民党支持層に限ると逆転して1位が小泉氏の41%、に次ぎ2位が高市氏の24%となる。若い世代では、意外にも4割前後の支持を集めて高市氏が首位である。小泉氏は60代以上で最も支持が多く、いずれも想定外だった。この結果は絶対的なものではないが、ほぼ予想がつく。つまり高市氏、小泉氏以外の3人の総裁候補者が選出される可能性はあまり考えられない。

 しかし、投票日は来月4日で、当分政治は停滞することになる。その一方で、経済は動きが激しい。先週末に続き、今日も日経平均株価は45,493円で史上最高値を示した。アメリカのFRBによる利下げや、米中の関税を含む関係改善への期待などから、株価を押し上げた。アメリカ経済に比べれば、現状は日本がリードしている。しかし、アメリカは金利引き下げを実現し経済回復を期している。いつまでも総裁選に時間を割いていると、トランプ経済に置いていかれるぞ。

2025年9月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com