2032.2012年12月5日(水) 18代目中村勘三郎逝く。

 昨日衆議院総選挙が公示されたが、立候補者名簿が締め切られる午後5時ぎりぎりまで各党ともてんやわんやの騒ぎだったらしい。その中でもあまりにも急な結党で事前準備が不十分だった、「日本未来の党」や、候補者が競合しそうな「日本維新の会」と「みんなの党」の候補者調整が大分難航したようだ。

 とにかく12の政党が名乗りを上げ、小選挙区、比例区合わせて1504名が立候補して、その数は現憲法下で最多となった。大きな問題は3年前の総選挙が違憲状態とされた一票の格差2.30倍から、今度の総選挙では最大で2.43倍となり、さらに格差が広がったことである。選挙後の新政権は早くも難問を抱えることになった。「0増5減」で逃げようとしているが、とてもそんな程度では収まりきれまい。

 さて、昨日山崎洋さんの翻訳本、ニェゴシュ著「山の花環」の岩波文庫版出版企画について、仲立ちをしてくれた出版ニュース社清田義昭社長が山崎さんとともに岩波書店へ出向いてくれ、諸々の事情を話して何とか出版できないかと相談されたが、今朝山崎さんから、また夕方清田社長から電話で聞いた限りでは、中々前途多難のようだ。山崎さんの岩波文庫へかける思いは伝わったのではないかとの話だが、岩波は出版社としての立場上結局商業ベースに乗せられるかどうかということが決め手らしい。岩波文庫なら全国3千余りの図書館が購入するので、採算ベースで残り2千部を何とか買い取るメドがつけば、出版への道が開ける。今後日本セルビア友好協会の手を煩わせるなりして、目標額約160万円見当をかき集めて出版の道筋をつけられれば良いがと願う。

 一昨日風邪気味のため森内科で診てもらった際、序に糖尿病について検査をしてもらった。瞬間風速的にはどうも芳しい数値ではないようだったが、今日血液検査の結果を教えてもらった。A1cが6.3%なので、認めたくないが完全に規定値5.8を超えている。森医師の診断では、糖尿病の入り口にいるので、今後甘い物を摂取しないようにとのご託宣をいただいた。加齢とともに他にも病も背負うようになった。明日は入れ歯の矯正である。あ~嫌だ、嫌だ。

 ところで今朝未明歌舞伎役者の中村勘三郎さんが亡くなられた。一昨年辺りから健康を害していたようだが、その後食道癌であることが明らかにされ、摘出手術を受け、療養に努めていた。詳しい死因は「急性呼吸窮迫症候群」ということだが、まだ57歳で天才肌の人気役者だっただけに早世が惜しまれる。新聞でも大きく取り扱っているが、テレビでも朝から晩まで一日中勘三郎を偲ぶ番組を流している。父が現役のころ、父の会社が歌舞伎座と度々タイアップ行事を行っていたので、しばしば入場券をもらっては歌舞伎座で歌舞伎を鑑賞したことがあり、幸いにして先代勘三郎の舞台も観たが、残念ながら父が亡くなってから18代目勘三郎の舞台姿を観る機会はついになかった。名人芸は惜しんでも余りある。

2012年12月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com