昨日共同通信社文化部の宮崎晃氏と仰る記者から不意に電話があり、「シニアの安全な海外旅行」というテーマで取材に応じて欲しいと依頼された。もちろん喜んで承諾の返事をしたところ、夕べになって質問の内容と凡その掲載記事を記したFAXを送って来られた。私のホームページの中から昨年財団法人・国民生活センター発行の「月刊国民生活」に寄稿した一文と、あるNPOで行った講演内容を抄訳した「中高年のための海外旅行の楽しみ方と落とし穴」を読んだうえで、簡単にまとめられた原稿を送って来られた。それに、若干物足りない点を補足してメール送信したところ、今朝電話で11日以降に共同通信社加盟の地方紙に配信すると連絡があった。
一昨年夏朝日新聞や日本テレビで海外旅行に関する持論を取り上げてもらったのは、が大分効果があったからである。今回も記者氏はHPの拙稿を良く読んだうえで記事を書いておられる。毎日書き続けるのは中々気骨が折れるが、このように前向きに取り扱ってもらえるとこれも大きな効用のひとつとなる。好い加減な気持ちでHPに取り組むわけにはいかないとつくづく思った。
どこの地方新聞が取り上げ、どういう掲載方式になるのか判らないが、メディアで持論を取り上げてもらえるのは励みにもなるし、嬉しいことでもある。どんな記事になるのやら期して待とうと思う。
さて、衆議院選挙も日一日と盛り上がってきているが、どうも今回は前回の総選挙で政権政党が入れ替わったような激しい選挙戦とは違うようだ。政党が乱立し、その政党の内部でも人事面、政策面で整合性が取れていない。できたばかりの政党なぞは、寄り合い所帯の様相で選挙後にこのまま果たしてまとまって国民の期待に応える活動をやってもらえるのか疑わしい。
安定志向の国民感情に訴えたのが良かったのだろうか、内部から混乱しているような情報があまり伝わってこない自民党の勢いが良いようで、公示前には118だった議席が今日の朝日新聞では257~285へ大幅に増えると予想し、一面トップの見出しには「自民、過半数の勢い」とある。対する民主党は公示前の230から68~95とかなり厳しい見方で捉えられている。これは、他紙・日経でも同じ傾向のように見ていて一面トップの見出しは「自民過半数の勢い」とまったく朝日と同じである。これまで農村部で票を固めていた自民党が都市部でも復調していると読んでいる。
私にはなぜ自民党がこんなに復調したのか分らないが、前回期待し過ぎた民主党にあまりにも失望した有権者が多かったということだろうか。安倍・自民党総裁も街頭演説では自信満々に些か暴走気味に突っ走っている。6年前に安倍政権として教育政策に力を入れ、今度も教育には重点的に取り組むとしゃべっていたが、その時何もできずに政権を放り出した、同じ人間の言葉とも思えない。自らの失政を取り繕いながら自慢話に摩り替えるとは呆れ果てた神経である。先日も日銀がお札をもっと印刷すれば、デフレが解決するような話とか、金融緩和を自らが発言したら株式相場が上がっただの、この程度の幼稚な発想や思考しかできない人が国のトップになったらと思うとぞっとする。
しかし、自民党が選挙で勝てば、この破廉恥な人物が間違いなく総理大臣になるのだ。民主党がダメなら自民党という短絡思考ではなく、もっと他の政党を研究して幅広く選択肢を考えてみるべきではないかと思う。まだまだ時間はたっぷりある。