今日も暑い。4日間連続で40℃を超えていた気温が昨日は途切れたが、今日は何と全国14地点で40℃を超えた。その14地点はすべて関東地方であるから、今までの常識ではとても考えられないことである。東京都心は36.6℃の今年の最高気温である。東京都下でも暑く、14地区の中に八王子市と青梅市が入っている。それでは今日の最高気温はどこかと言えば、群馬県伊勢崎市の41.8℃で、これは全国的にも史上最高気温である。現象とは、1度壁を乗り越えると怒涛のように壁を突き破るものだが、気象状況も同じようで今後もっと高温の日が出現するだろう。そして怖いのは、この暑さに対して余程有効な手段を講じない限り、来年以降も猛暑が繰り返されることである。
ところで、「高知県宿毛市愛媛県南宇和郡愛南町篠山小中学校組合立篠山小学校・篠山中学校」という長い名前の学校が、現実に存在するそうである。これが、現在日本で一番長い校名の学校である。全国でも珍しい2県にまたがる公立小中学校であるが、残念ながら生徒数の減少により2027年3月限りで閉校となる。現在の在籍生徒数は、愛南町からの小学生3人と、同町からの中学生4人、そして県を超えて高知県宿毛市から中学生2人の全校僅か9人の小規模の学校である。何となく寂しい印象を受ける。廃校後に彼らが適する学校へ転入できるだろうか、そして小学校入学年齢を迎える子どもたちはこれからどうなるのだろうか、少々気になる。
これと同時に、別の問題がある。今では過疎の集落が目立ち出し、今後自治体としては生活に欠かせないインフラ整備はそのまま続けなければならず、小さな町村では財政的にも厳しい問題を抱えることだろう。
また、国立大学でも北大、東北大、京大、阪大の医療技術短期大学部のような特殊な短大を閉校決定したところが増えてきた。一方で、少子化の影響により閉校となる私立大学がこのところ目立ってきた。特に女子高生が女子短大に進学せずに、4年制共学大へ進学する傾向が強くなり、このため閉校する私立女子短大、女子大が目立っている。妻が卒業した山脇学園短大や、東京女学館大もすでに閉校した。東洋英和女学院大や恵泉女学園大などもすでに募集を停止している。かつてのように黙っていても学校には生徒が来る時代は去りつつある。生き残るためには今後益々厳しい生存競争を勝ち抜いていかなければならないだろう。
さて、今日から真夏の年中行事のひとつである全国高校野球大会が、甲子園で始まった。この炎天下では選手の健康面が懸念され、数年前からその点も大会本部で考慮されるようになった。かつて息子たちが小学生のころ彼らを連れて観戦に出かけたこともある開会式は今日行われたが、以前とは全く様子が変わってしまった。開会式は午後行われ、その後に試合は1試合だけしか行われなかった。開会式の観衆も少なくイメージが随分変わったものである。試合中もクーリング・タイムと称して8分間は選手たちが身体を冷やすための休憩時間とされた。炎天下に4試合も連続的に実施されることなんて過去の話である。春の選抜大会で優勝した神奈川県代表の横浜高校が、春夏連覇を果たすことが出来るかが、注目されている。これから当分の間日中は高校野球で賑やかになることだろう。