昼間突然耳にしたニュースに驚かされた。カムチャツカ半島沖合でM8.7の大きな地震があり、それが津波を引き起こし、太平洋沿岸に南下してきた。北海道から沖縄まで大小の津波が押し寄せ、岩手県久慈港では、1.3mの津波を観測した。横浜で30cm、東京晴海でも20cmの津波を観測した。午前11時07分に岩手県大船渡港を皮切りに、夜になっても日本列島を南北に襲い続けていた。
アメリカでもハワイとアラスカに津波警報が発令されたという。
カムチャツカでは、半島の一部で3~4mの津波が観測されたというが、ここ何日間地震が頻発していたという。日本国内でも先日までトカラ列島周辺で連日のように地震が起きていたが、実際地球上でいつ、どこで大地震が起きるのか分からないから不気味である。
ここ数日中国や韓国でも大洪水が発生し、多くの犠牲者を出したようだが、この地球の気象もおかしい。国内では、今日兵庫県丹波市で過去最高気温の41.2℃を記録した。その他にも今年初めての40℃超が、京都福知山市40.6℃、岡山県真庭市40.3℃、兵庫県西脇市40.0℃でも記録された。
地球上では自然災害とは別に人為的な政争や内紛もあちこちで起きている。今最も深刻に考えられている悲惨な事象は、パレスチナ自治区・ガザにおけるイスラエルの非人道的な攻撃である。流石にイスラエルの支援国であるアメリカのトランプ大統領も、ガザ地区において飢餓の子どもたちが大勢いるのに、それを妨げるイスラエルの非人道的対応について、ガザ地区では子どもたちが飢餓状態にあると認めざるを得ないと述べた。昨29日1日だけで113人が死亡し、2023年10月の戦闘開始以降死者数は6万人を超えた。
このあまりにも残酷なイスラエルの攻撃に対して、去る24日にはフランスのマクロン大統領が9月の国連総会でパレスチナ国家を承認する意向を表明したが、昨日イギリスのスターマー首相も飢餓が深刻化しているパレスチナ自治区ガザの状況についてイスラエルが停戦に応じなければ、9月国連総会でパレスチナ自治区を国家としてフランスと同様に承認する用意があると表明した。
イスラエルの残酷な空爆と非人道的な飢餓戦略により、ガザ地区では多くの妊産婦や乳幼児の命が奪われている。ひとつの例を挙げれば、若い人たちの生命が奪われたことによりガザ地区住民の平均寿命が大きく低下したことである。実際2023年10月にイスラエル軍によって攻撃されるまでは、ガザ地区の平均寿命は75.5歳だった。それがほぼ1年経った24年9月には、35歳も急落して平均年齢が40.5歳にまで下がってしまったという統計がある。それほどガザ地区では若い生命が喪われているということである。ウクライナ戦争も一向に解決の糸口が見えず、戦線で一進一退を繰り返しているだけである。
明後日には日本に取って終戦80年を残酷に思い出させる8月を迎えることになる。この反省を踏まえる盛夏を迎えるに際して、日本の政治も停滞している。それは先の参議院選で自民・公明党の与党が、大敗を喫して議会の過半数を失ったが石破首相が続投を主張したことに対して自民党内から反発の声が出ていることである。一昨日開催された自民党衆参両院議員懇談会では、予定時間の2時間半を大幅に超過して4時間半も集会が続けられたが、石破首相の退陣を迫る若手議員を主とする反石破の動きに対して、自民首脳陣は7日に両院議員総会を開催することをほぼ決定した。国内外に多くの難問、課題を抱えながらこの数日は、政治が前へ進まない。国のために奉仕したいと広言していた政治家も、当選してしまえば前向きな行動を起こすことにあまり積極的ではない。首相を辞任させることだけに目が向いている。一番気になるのは、首相の足を引っ張ろうとする動きが、裏金や政治献金問題で世間から非難を浴びた旧派閥組織の議員らが結束して要求していることである。こんな国会議員は首相を辞めさせる前に、自らに辞任状を突き付けるべきである。