暑い中を久しぶりに浅草へ行った。大学ゼミの友人がチェリストを務めているアマチュア・フィルハーモニーの定期公演会が、浅草公会堂で開かれ、ゼミ仲間とともに鑑賞に出かけたものである。昨年は直前になってコロナウィルスに感染して、急遽キャンセルしたために諦めざるを得なかったので、懐かしいような感じがした。最近浅草周辺の外国人観光客について話題になることが多いが、今日も多くの外国人観光客の姿を見た。これほど多くの外国人を浅草で見るのも初めてである。特に目についたのは、貸衣装の和装をした観光客である。また、人力車に乗った外国人の姿も目立った。インバウンド業界も盛況であることを見せつけられたように感じた。
演奏会の曲目はハチャトリアンの♪仮面舞踏会♪と、ショスタコーヴッチの♪交響曲第8番♪だった。終えてから近くのホテル屋上のカフェで久しぶりに茶飲み話をした。こればかりは止むを得ないことであるが、年々仲間の参加者が減って、やはり寂しい。こういう友人と会う機会には出来るだけ顔を出したいと思っている。
今日は、幸い拙著「八十冒険爺の言いたい放題」英語版電子書籍の英訳をしてくれたゼミの女性も一緒だったので、他のメンバーにも表紙のコピーを上げて、この電子書籍についてPR傍々英語のタイトルと前記日本語のタイトルの違いなどについて理解してもらおうと説明したり、この後販売が伸びて、アメリカで電子書籍ではなく、書籍自体が出版、販売されるようになったらと夢のような話をして時を過ごした。
ところで、今日は運が良いのか、悪いのか少々奇妙なことがあった。まず最初は、東急大井町線に乗り中延駅で都営地下鉄に乗り換える予定だったが、うっかりして降り損ない、1駅乗り越してしまった。直ぐ降りた戸越公園駅から戻ろうと思ったが、驚いたことにこの駅は上下線の交流が出来ず、一旦改札口の外へ出ないといけないのである。これだと切符を1枚無駄にする。そこで改札係員室をノックしたが、何の応答もない。傍を通る人が親切にもそこにマイクがあるので連絡できると教えてくれた。連絡してみるとこのまま改札口を出られるとのことで、踏切を渡って反対のプラットホームへ行ったが、これではタダ乗りも出来そうだし、駅員さんも少なそうで、どうなっているのかよく分からない。
次に、奇妙な体験をしたのは、浅草でランチを食べてから浅草寺へお参りしようとおみくじをひいたところ、今までの人生でも最低の籤を引いてしまった。何と「第百凶」というもので、「凶」の中でも100番目の最悪のもので、大凶を遥かに上回る籤のようだ。その「第百凶」というのが、「願望は叶いにくい」「病気なら危うい」「失物は出にくい」「待ち人は現れない」等々、すべて悪いでしょうと書いてある。縁起が悪いと思い、観音様にお参りしてお祓いをしてきた。
この「第百凶」がいつまで続くのか不明だが、現時点では特別に悪い現象には見舞われていない。このまま何もないことを祈るばかりである。