6576.2025年5月15日(木) 5.15事件93年・沖縄復帰53年・ブログ18年

 1932年の今日5月15日は、政党政治に終わりをつげ、軍部が政治に介入する大きなきっかけとなったあの5.15事件が起きた日である。白昼海軍青年将校らが首相官邸を襲撃し、現役の犬養毅首相を銃撃して暗殺した。4年後に起きた2.26事件と並んで日本憲政史上未曾有のクーデターである。ところが、これほどの大事件であるにも拘わらず、なぜか分からないが、近年これがメディアで取り上げられることがほとんどなくなった。実際今日の朝夕刊紙を見てもどこにもこの事件については触れられていない。テレビでも知るところ放映されてはいなかった。政治家にとってもメディアにとっても都合が悪いのか、話題にされたくない事件なのだろう。しかし、学校でも習い日本歴史上においてこれほど衝撃的な事件は、そんなにあるものではない。この現状、つまりこのような大事件に世間が関心を持たないような環境造りは、いつの日にか同じような事件が起きる可能性があると思う。

 一方で、日本にとって今日がめでたい日と言えば、戦後27年間もの長きに亘って米軍の占領下にあった沖縄が今から53年前に漸く日本に復帰した日だということである。だが、沖縄は1952年サンフランシスコ講和条約によって主権を回復したとは言え、実態はアメリカ軍の統治下におかれ、思うように沖縄県民の主権を発揮することは出来ないままだった。アメリカ占領下から脱出したとは言え、相変わらず沖縄は日米安全保障条約に縛られ多くの制約を受け、真の独立とは言えない状態が続いている。特に今最も問題視されているのは、米軍人の基地外の行動に対して時には超法規的な扱いで彼らを擁護しているからである。しばしば発生する米軍兵による日本人女性への性暴力事件が一向に減らないことでもよく分かる。台湾問題が身近になって来たとは申せ、このまま米軍優位の状態を放置することは出来ない。同じ同胞である沖縄県人が、今もアメリカ軍に遠慮、躊躇しているようでは、本当の日米関係を構築するのは難しいし、政府も米軍基地をいつまでも終戦直後のままでは、沖縄を見捨てていると思われても仕方がない。

 さて、今日5月15日は、私自身にとっても画期的な日である。何と2007年の今日公開したホームページ上に書き始めたこのブログをスタートさせた第1日目でもある。あの日から18年間に亘り延々1日も欠かさず書き続けて、今日19年目の第1日目は6576日目となった。我ながらよくぞここまでやってきたものだと思う。この間チベット、中国、韓国、インド、キューバ、イスラエル、パレスチナ、ヨルダン、バルト3国、ポーランドなど海外へも度々訪れたが、何とか毎日書き続けることが出来た。特にチベットで毎日書いてPCにアップしたのを観た友人が、驚いてよく書けるし、アップ出来るなぁと旅先へメールを送ってくれたほどである。幸いにも今ではブログを書くのも日常業務のようになり、机に向かってPCを叩かないとその日のルーティン・ワークを済ませた気がしない。拙いブログを読んでくれた人たちからのコメントも有難いし、何より3年ほど前から毎月Googleが定期的に私のブログへ外からのアクセス数を計数的に教えてくれるのが、大いに参考になる。拙稿のアクセス数が分かるし、いかなる内容について書いたブログが良く読まれるのかということも分かり、納得したり、意外な感に打たれたり、毎月の評価を楽しみにしている。これからも書き続けられる間は毎日書いていきたい。当面の目標は、連続7千回である。出来れば、更に書き続けることが95歳くらいまで出来れば、1万回になる。どうなることやらそればかりは分からない。

2025年5月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com