2101.2013年2月12日(火) 北朝鮮、3回目の核実験を強行

 今日国会の参考人招致で広瀬直己・東京電力社長は東電の虚偽報告に対して陳謝した。コトは極めて重大であり、社長の発言を注目していたが、何らかの意図を持って虚偽の説明をしたわけではないと弁明したようだ。しかし、二度に亘って国会事故調査団に対してウソをついたことでもあり、本来なら東電は相当の罰を受けて然るべきであると思う。これでひとまず一見落着とすることは許されないし、もし放置するならまた同じような隠蔽、虚偽を行うことは明らかである。

 今日は他に重大ニュースがあり、国会中継で証言現場を見ることができなかったのが残念だった。

 その今日最大のニュースは、多くの国の反対の声を押し切って北朝鮮が核実験を強行したことであり、メディアはそのニュースに翻弄された。北朝鮮は、昨年12月12日に長距離弾道ミサイルを発射して、今年1月22日に国連から制裁決議を受けるや、早速その翌日には近々核実験を行うと予告し、強硬な姿勢を貫いていた。過去2回の核実験でもミサイル打ち上げから2ヶ月程度で行われたことから、16日の故金正日の誕生日前後に行なうのではないかと推測されていた。

 今まで北の後ろ盾となって終始北朝鮮を支えてきた中国ですら、今度ばかりは強く反対し北に核実験を中止するよう説得していたが、北は友好国・中国の実験中止の説得を聞き入れようとはしなかった。

 袖にされたのは中国ばかりではなく、先にアメリカを射程に入れた弾道ミサイルの開発により安全を脅かされるアメリカにとっては重大な関心を持たざるを得ない。北の狙いは、何とかしてアメリカと交渉の場を作りたいということだ。

 北朝鮮のメディアの報道ぶりを観ていると地下核実験が成功し、それが過去2回のものより小型化し、効果は高まったというものであり、市民の声は予想通り、世界の大国が攻めて来ても打ち倒すという威勢の良いものである。

 当面の喫緊の問題は、アメリカはどう対応するかということである。北の言い分に歩み寄っては、むしろ北の思う壺であろう。今北朝鮮の暴走を止める有効な手立てが見つからない。それにしても何を考えているのか。金正恩総書記とその取り巻きの、自国民はもちろん、世界の人々に不安を与えることを喜んでいるお馬鹿さんぶりである。まったく困った連中である。

 今日まもなく国連は緊急安保理事会を開催し、北朝鮮の核実験は安保理違反として追加制裁を決める予定である。

2013年2月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com