2102.2013年2月13日(水) 驚くことばっかり

 昨日立て続けに起きたビッグ・ニュースに天も驚いたのか、今朝起きてみると一面まだら模様の雪景色である。

 北朝鮮の地下核実験には各テレビ局も韓国、中国、アメリカからの中継を交えて懇切に解説してくれるが、本当のところはよく分からない。これからさらに一歩踏み込んで、強気一点張りの北朝鮮がアメリカとの交渉の場を持ちたいという本音と、アメリカが断固反対する北朝鮮核開発を対抗させて厳しい行方とその対応を、今後分りやすく分析して説明してほしいものである。実際はどんな結果になるのだろうか。相変わらず強気の北朝鮮は、アメリカが交渉の場に出てこない以上、第二、第三の核実験を続けると強弁した。どこまでもマイペースで恫喝的な言葉を喋り捲る、嫌らしい国である。

 昨日はカトリックの最高位、ローマ法王・ベネデイクト16世が突然今月中に辞めると言い出した。存命中の退位はグレゴリウス12世以来598年ぶりだそうだから、さぞヴァチカンも驚いたことだろう。その当時ヨーロッパにローマ教会が2つに分かれ、南フランスにも法王が立つ異常事態が続き、これを収めるためにどの法王も退位した歴史がある。これは自らの意思とは言い難い。従って、ベネディクト法王の自発的な退位は、さらに100年以上も遡るケレスティヌス5世以来719年ぶりである。85歳にして体力が続かないと自ら身を退くことを決意したようだが、その制度自体が少しおかしいのではないかと思う。肉体的にはもちろん、精神的にも能力は減退するだろうから、見直して定年制度を考えてみてはどうだろうか。

 もうひとつ、昨日突然のように伝えられたのは、国際オリンピック委員会(IOC)理事会が、2020年オリンピックからレスリングを競技の中核種目から外すと発表したことである。レスリングは日本にとっては金メダル獲得の期待種目であり、日本レスリング協会は大慌てで、JOCも速報に驚きを隠せない。専門家がいろいろなコメントを述べているが、私自身ヨーロッパにおけるレスリングの伝統については注目していた。第1回オリンピック以来毎回レスリングは行われていたし、ヨーロッパでしばしば見る古代スポーツの画には、必ずレスリングの闘いがよく見られたものだ。そのレスリングがなぜオリンピック競技から除外されるようになったのだろうか。われわれ部外者にとっては与り知らぬところだが、これを決定した理事の人選や、理事会自体が全IOCの意向をどれだけ反映しているのかやや疑問が残る。

 しかし、どんなケースであれ、自らの組織が外部からどう思われているのかという点について、国際レスリング連盟や、日本レスリング協会は少し認識が甘かったのではないか。最終的には9月に正式決定されるが、完全に除外と決まったわけではなく、他の7競技に勝てば救われる。極めて可能性は低いが、今やそれを期待するしかあるまい。

2013年2月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com