久しぶりにゼミの友人、池田博充くんと銀座・ライオンで昼食を取りながら四方山話を思い思い語り合った。彼も私同様に2浪組だから同じ74歳になるが、緑内障を患っていると知った。残念ながらこの年齢になると誰もが何がしかの病気持ちである。
原発問題についてはお互いに絶対反対の立場だ。一般的にはとかく重要な点を避け勝ちで、稼動する以上安全は当然であるにせよ、肝心要の使用済み核燃料、つまり排出される核のゴミの処分についてはあまり語ろうとしない。原発稼動している限りは、核のゴミは確実に排出され溜まる一方であり、しかも放射能漏れの心配もあり、発電する前に今溜まっているゴミを処理することを第一義的に考えることが先決であると思う。この点では、完全に意見の一致を見た。
銀座のケーキ店前は、今日のバレンタイン・デーを見込んで若い人たちが列を成していた。昔はチョコレートを贈る風習なんてなかったが、今やこの時期の風物詩になってしまった。だが、どうも商業ベースに乗せられてしまった感がする。
さて、昨日は驚いたり戸惑うようなニュースがあったが、もうひとつグアム島で驚愕的な事件があった。現地の若い男による無軌道な車の暴走、そしてその男がナイフを振り回して人を刺す残虐な事件があり、そのとばっちりを受けて日本人女性観光客2人と今日になって日本人男性1人が亡くなった。しかも、女性被害者は祖母と孫娘だという。家族揃って結婚式に出席するためにやってきたグアムでとんだ災難に遭ってしまった。お気の毒というしか言葉もない。テレビで襲撃現場の映像を観ていると、私がサイパンに旧厚生省戦没者遺骨収集事業で滞在した30年以上も前の時代に比べて、現場のタモン・ビーチ周辺も様変わりしてとても思い出せるようなイメージがわかない。
実は、一昨年書いたエッセイ「トラック島日系大酋長が見せた大和魂と謎」をもう少し膨らませてドキュメントとして単行本にするよう勧められ、その取材のために4月ごろにそのトラック島に出かけようと考えている。昨日フリッツ駐日ミクロネシア大使秘書にメールで大使と再会のアポイントをお願いしたところである。トラック島を訪問する途次、当然グアム島にも滞在することになるので、昔と様変わりした今様のグアムを見るのをちょっと楽しみにしていた。それにしても1年間にグアムを訪れる日本人観光客が90余万人もいるという、浮世離れの現実には少々びっくりしている。
とにかくこの数日間騒がしい事件に驚いている。