昨日の2つの話題の続きをコメントしてみたい。
まず、今日広島高裁岡山支部は昨年12月の衆院選についても「違憲」と判断し、岡山2区の選挙を無効とする判決を言い渡した。昨日の広島高裁の判決に続き、国政選挙では2例目の無効判決である。昨日の判決よりさらに厳しい判決である。昨日の判決では、無効になるのは今年11月26日を過ぎた段階だとする「猶予期間」を設けていたが、今日の岡山判決は猶予期間を設けずに「判決が確定した段階で無効」というものである。いずれにしてもすぐ議員失職というものではないが、出される判決は「違憲」「違憲状態」から、「無効」と踏み込んで来ている。
ともかく最高裁で違憲状態との判決が出されても便法で「0増5減」などという定数是正を駆け込み的に成立させただけの国会に対して、司法は国会の怠慢を批判し、あまつさえ司法の判断に対する甚だしい軽視で違憲といわざるを得ないとまで言わせている。
明日仙台高裁秋田支部で行われる判決で、提訴された16件の訴訟結果がすべて出揃う。現状はことごとく「違憲」「違憲状態」であり、明日を待たずとも国会、つまり政治家が須らくやるべきことは違憲状態を正すことである。
もうひとつの話題である労働組合法違反に関しては、その直後から穏やかならぬムードが醸しだされつつある。昨日大阪府労働委員会が大阪市に対して市職員に対するアンケート調査は、市労働組合に対する不当労働行為であると認定したことについて、昨日午前橋下市長は謝罪すると述べたが、夜になって態度を一変させた。命令を不服として中央労働委員会に再審査を申し立てる意向を示したのである。態度を翻したのは、大阪市労働組合連合会が「橋下氏のやったことが違法だとはっきりした。今後の行動を慎んでこれまでの行動を根本的に変えるよう期待したい」と表明したことに腹を立て態度を一変させたのである。
「瞬間湯沸かし器」橋下市長の面目躍如たるところである。市長の豹変は、今に始まったことではなく、いつもながら市民のことなぞまったく考えていない。自己本位で目立ちたがり屋で、知名度を上げることなら何でもありの姿勢である。自分が批判されたら仕返してやると、まるでヤクザと変わりない。このやりとりを観ていると、流石に橋下市長はヤクザの息子だっただけのことはある。こういう傲慢さとカッと激高する性格の人間は、資質が公人である市長には相応しくないのではないか。こんな人物を自治体の長として選んだ大阪市民にも責任があるが、それにしても大阪市の行政にとっては、イメージダウンと時間のロスだけで何の利益ももたらさない。こういう次元の低い自治体があり、自分勝手な市長がいたのでは、進歩も何もあったものではあるまい。
大阪市はこのままではいつまで経っても救われないだろう。