2165.2013年4月17日(水) ‘的矢六兵衛’江戸城を去る。

 毎朝楽しみに読んでいた日経新聞の連載小説「黒書院六兵衛」が今日最終回となった。話の設定と進み方が奇抜で、謎を含んだような話の展開が読者を飽きさせない。この先どうなるのかと毎朝興味を持って読んでいた。その点では六兵衛の下城に合わせてストーリーが幕引きとなるのはちょっと寂しい気がする。

 日経の連載小説は大体面白く及第点をあげられると思っている。今回浅田次郎氏の時代物が、舞台が江戸城内の奥座敷で、時代物によくあるチャンバラや、人殺しがまったくないというのも珍しい。死人が1人も出ない時代小説も極めて稀だと思う。

 惹きこまれるように読んだ六兵衛の言動は、座したまま終始語らず動かずで、誰に対しても口を開くことなく、またほとんど殿中に閉じこもったままで動かず、あまりにも現実離れしているように感じた。330回の連載中ストーリーでは10ヶ月間も城内に引き篭もりっ放しで、僅かにほんの一部主人公六兵衛の屋敷周辺の挿話があるくらいである。

 それより何より徳川時代が終末近く明治への移行直前期であるにせよ、まだ徳川の権威が城内で完全に失墜したわけでもあるまいに、城内にいる武士の誰もが得体の知れない武士・的矢六兵衛にまったく手を出さなかったり、狼藉者に近い城内侵入行為を止められなかった筋書きは本当に真実だったのだろうか。俄かには信じがたい。今度浅田氏にお会いした時にそっとその辺りを聞いてみたい。

 さて、昨日イラン・パキスタン国境でM7.8の地震があったところだが、今日は東京でも午前中から何度か地震があった。震源地は三宅島でM5.2だそうだが、夜になって東北地方でも何度か地震が発生した。これは東日本大震災の余震である。先日の淡路地震と言い、今日の断続的な三宅島地震や東北地方の地震と言い、日本列島全体が活動期に入り天から揺さぶられているようで心中あまり穏やかではない。この際、危険な原発はもう絶対止めるべきだと思う。

2013年4月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com