2170.2013年4月22日(月) アメリカ移民社会の暗部が露呈

 ボストンで爆破事件を起こした犯人兄弟のうち、弟が逃走中だったが、昨日身柄を拘束された。市内住宅地帯に非常警戒線が敷かれ、住民は外出を禁じられていたために、犯人逮捕の報を聞いた住民は歓喜して喝采していた。

 今回の事件では、今まであまり表に出なかった移民、或いは異民問題が端無くも露呈される結果となった。兄弟は家族とともに10年ほど前チェチェン共和国からボストンに移住してきた。26歳の死んだ兄は大学に進学しながらボクシングのアメリカ代表としてオリンピックに出場することを夢見ていた。しかし、家庭が豊かではなく大学を中退してからアメリカ人に疎外感を強く抱いて行ったようで、親しい友人がいなくて徐々に孤立して行ったようだ。次第に母国に多かったイスラム教徒の影響のせいか、イスラム教にのめり込んで行ったらしい。

 一方、19歳の弟は成績優秀で奨学金を得て医科大学に通学していたという。そんな兄弟がなぜ見ず知らずの人を殺害するような卑劣な行動に走ったのか、現在捜査当局が調べているところだ。

 アメリカは9.11同時多発テロ以来、テロへの警戒心が強くなり外国人の入国に対して水際で警戒を厳しくしている。だが、今回明らかになったのは2人がイスラム社会のチェチェンから来たとは言え、テロリストとなったのはアメリカ社会の中で成長し、教育を受け、アメリカ人との接触の中で心がイスラム化して過激派となった、いわゆるアメリカ育ちのテロリストである。今話題となっている‘HOME GROWN TERRORISM’である。

 2人のうち、兄は妻子がいる身でありながら、アメリカ社会に溶けこもうとせず、イスラム教がキリスト教より優れているとか、アメリカ社会の悪口を言ってはアメリカから気持ちが離れイスラム教に傾倒して行ったようだ。アメリカにいた一家は流浪の旅の末バラバラになり、両親は生まれ故郷のキリギスに戻って生活していた。もちろん例外はあるにせよ、またある面では止むを得ないとは言え、外国からの移民や外国人の気持ちを腐らせる生活環境、人種差別的言動、固有の文化や伝統に対する排他的な行為、等々が残念ながら現代アメリカ社会の中に育まれつつあるということになるのだろうか。

2013年4月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com