2171.2013年4月23日(火) 靖国神社参拝で不穏な空気

 安倍政権への支持率が70%を超えるという俄か人気に些か好い気になり過ぎたのか、春季例大祭が行われている靖国神社への閣僚参拝が中国と韓国で大きな問題になりつつある。今日まで3日間行われた例大祭初日の一昨日、以前から過激な右翼的言動で物議を醸し、昨年は竹島へ近寄ろうと韓国まで出かけたが追い返された新藤義孝・総務相が私人の資格と断ったうえで靖国参拝の口火を切った。すると昨日は麻生太郎・副総理と古屋圭司・国家公安委員長は堂々公人として参拝し、安倍総理は「真榊」を奉納した。安倍総理は「参拝は信教の自由。政府が立ち入る問題ではない」と各閣僚の判断に委ねるとしたが、毎年繰り返される問題だけに、せめて考えや方針だけでも未熟な閣僚たちに伝えておいても良かったのではないか。脇が甘かったと言われても弁解の余地はない。

 案の定、今朝の朝日社説で「靖国問題 なぜ火種をまくのか」と安倍内閣の甘さを追及している。「近隣諸国との関係改善が必要な時に、安倍政権はいったい何をしているのか」と手厳しく非難している。 

 仮に閣僚の靖国参拝の事柄の是非は別にしても、日中、日韓間の国交関係が険悪な現在、敢えて火に油を注ぐような閣僚個人のパフォーマンスは必要だったのだろうか。その空気を読めない国会議員たちの行動には国家を代表する公人としての資格や資質が問われかねない。予想通り中韓両国から手ごわい反発がぶつけられている。

 今の閣僚には、世の常識を知る感覚が麻痺しているとしか言いようがない。こんな非常識な言動しか取れないようでは、とても政治を任せるわけには行かない。外交問題になること自体がおかしいと述べた高石早苗・自民党政調会長のような無神経な発言まで出てくる。どういう育ち方をして、どんな教育を受けるとこういう馬鹿な発言が出てくるのか、直接聞いてみたいものだ。

 挑戦的な北朝鮮の態度に対して、日中韓3国間で対応を協議するために話し合いを始める矢先に、韓国外相が急遽訪日を中止した。日本からも中国へ向かおうとしていた高村正彦・自民党副総裁が中国高官との会談のお膳立てをしてもらえず、訪中を取り止めるという事態も発生した。

 何とも非常識で下手糞な外交交渉ではないだろうか。こんなことで北朝鮮に対して包囲作戦を取りながら、説得工作ができるのだろうか。

 そこへまた、今日はノーテンキな超党派国会議員168人が揃って靖国神社へ参拝した。これが一層火に油を注いでいる。政治評論家の後藤謙次氏はこれには呆れ果て、外交音痴とまで批判していた。中国も韓国もテレビで厳しく日本を批判した。また尖閣諸島領海へ8隻の中国海洋監視船が侵入した。8隻も領海侵犯をしたのは初めてのことである。事態は益々不穏な方向へ向かっている。政府はこの落としどころをどうしようというのか。いくら愚かな国会議員でも、少しはまともな国民の不安と心配にきちんと応えるべきである。

2013年4月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com