2172.2013年4月24日(水) 話題の村上春樹を読む。

 先日買い求めた話題の村上春樹著「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」という一風変わったタイトルの書を読み終えた。村上氏の書を読むのは初めてだったが、他の作家の書とは確かにタイトル、舞台設定、話の運び方、意外性等々の点でやはり異質だと思った。ただ、ストーリー性自体は思わぬ展開で興味深く、一気に読みきった。初版発売後1週間内に百万部も発行されたそうだ。話題になるわけである。願わくは、村上氏に今年のノーベル文学賞を獲ってもらいたいものである。

 タイトルの始めに「色彩を持たない多崎つくる」とあるが、親しかった高校の異性グループ仲間(男=赤松、青海、女=白根、黒埜)や、大学後輩の灰田、灰田の父の知人・緑川らが名前に色があるのとは異なり、主人公・多崎つくる自身の名前には色がついていないという単純なことからそのような形容詞がついただけのことだった。尤も実際には、主人公・多崎は他のバイプレイヤーたちと違ってアクの強さがなく、強烈な個性が感じられないということでもある。

 また、タイトルの終わりの部分、「彼の巡礼の年」とは、白根や多崎が好きな名曲で、しばしば彼らが聴いていたフランツ・リスト作曲の「巡礼の年(ル・マル・デュ・ペイ、‘le Mal du Pays’)」を意味している。一般的に「巡礼の年」とはかけ離れた「ホームシック」と訳されているようで、You tubeでAnna Ivanovaのピアノ演奏を聴いてみたが初めて聴いたメランコリックで静かな曲だった。

 あれっと思ったのは、多崎が自由が丘に住み、新宿の鉄道会社に勤務していることである。おかしなことにこれは現役時代の私と極めて似た境遇ではないか。面白い話の展開だったので、いずれまた他の村上ものを読んでみようと思っている。

 昨夕は妻と外食したが、その際「紀伊国屋書店」に立ち寄り、小説を3冊まとめ買いしたところだ。今年の本屋大賞を受賞した百田尚樹著「海賊と呼ばれた男」(上)(下)と岸恵子著「わりなき恋」である。20日には渡部富哉著「白鳥事件 偽りの冤罪」も購入したところだ。「白鳥事件・・・」を除けば、いずれも今まであまり読んだことのないタイプの小説で興味深そうなストーリーなので楽しみにしている。

 さて、一昨日まだお会いしたことがないトラック島故アイザワ大酋長の娘さんのナンシーさんにメールで近日訪問することと、訪問目的をメール送信と手紙を添付したところ、今日丁重な返事をいただいた。すでにフリッツ駐日大使から私の訪問について知らされ、会えることを楽しみにしていると書かれていたので、まずは必要な情報がいただけそうである。早く消防車引渡し式の日時が決定されることによって、一日も早く私も旅行日程をフィックスしたいと考えている。

2013年4月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com