今日から駒沢大学2013年度公開講座が始まった。最初の講義は毎年受講している菱山郁朗講師の「現代日本政治と報道論」で始まった。2008年から毎年受講しているが、これほど多くの聴講生がいたことに驚いた。昨年までは多くても精々20人程度だった。今日は40人ぐらいおられたのではないだろうか。例年に比べて学生が多いようだ。
菱山講師は早速歴史認識、憲法第96条改正と昨日の橋下徹「日本維新の会」共同代表の放言について、朝日、読売の記事を参照しながら話された。
その歴史問題にせよ、橋下発言にせよ、行過ぎた言論の自由は、どうも内外ともに穏やかならぬ雰囲気をもたらせている。韓国スポークスマンのコメントは日本が自分の顔に泥を塗っていると相変わらず手厳しいし、従軍慰安婦を認め、軍隊ではどこの国でもやっていたと開き直ったかの如き橋下発言に至っては、言語道断で常識を疑いたくなる。女性に対してまったく思いやりのない発言で、市田共産党書記局長は「さまざまな奴隷制度の発言を聞いてきたが、本当に人間の血が流れているのだろうか、と戦慄を覚えた。公党の党首の資格がないだけでなく、市長たる資格も国政を語る資格もない。これほど人間をおとしめる発言はない」とまで言って橋下氏を非難している。
橋下氏の無節操さは、よりによって沖縄の米軍司令官に対して基地周辺の風俗営業を活用するよう話して司令官に呆れられ、それにアメリカ国防総省・リトル報道官が橋下発言は話にならないと突っぱねるとアメリカはずるいと自らに理があるような反論を行ったり、あまりに低レベルの言い分に、こんな人物が果たして国民や、市民の先頭に立ってリードして行けるのかととても信じられない。もちろん国内でも石原慎太郎・同党共同代表を除けばクソミソである。この人は何か思い違いをしているのではないか。この人は常に自分の主張が正しいと信じ、自分の力を過信し過ぎている。参議院選挙を間近に控えて「日本維新の会」への支持が大分下がっているとの声に焦りがあったのではないかとも噂されている。だが、今回の発言は「日本維新の会」にとって反って逆効果だったのではないだろうか。
歴史認識の問題では、高市早苗・自民党政調会長の村山談話はしっくりこないとの発言が物議を醸して、党内外から厳しい批判がぶつけられている。党に対して今後党員として言葉を慎みたいと語ったが、どこまで本気だろうか。この女性議員はいつも過激な右翼的持論を抱えている危険な人物だ。政府としても一個人の考えとして処理したいようだが、中途半端な処理をすると問題が再びぶり返さないとも限らない。言論の自由だから自由な発言は当然許されるが、人間の尊厳を傷つけ、周囲に迷惑をかけ、事実を否定するがごとき発言は到底容認されるものではない。その辺りの区別が、若気の至りの政治家諸氏にはどうもよく分っていないようだ。
これから11月まで、講座でどんな話を伺えるか期待したい。