駒沢大公開講座の2時限目は、清田義昭講師の「映像を通して現代を考える」である。以前に観たビデオ「メディアの敗北」を改めて鑑賞した。西山太吉・元毎日新聞記者の外務省機密漏洩事件を取り扱ったものだ。結論として清田講師はこの事件はメディアが負け、国が負け、国民が負けたと言われた。結局、誰も得をせず、国民の知る権利が蔑ろにされた事件である。偶々今日は沖縄が日本に返還されてからちょうど21年目の記念日である。日米間の沖縄米軍基地負担に関する密約の証拠がありながら、日本政府が徹底してシラを切り続け逃げ切った事件として、永遠に語り継がれることになろう。西山氏と外務省女性秘書官・蓮見喜久子氏の情を通じたスキャンダルにすり替えられ、事件の本質とは別の形で裁かれることになってしまった。
ビデオを観ていると、当時の佐藤栄作首相の強気な物言いが目立ち、事件を追及した日本社会党の横路孝弘議員、楢橋弥乃助議員らが懐かしい顔を見せていたが、したたかな政府の強引なやり方に国民の権利は闇へ葬り去られたとの印象がしてならない。
さて、今朝の朝日社説の二つの解説は、①橋下市長―これが政治家の発言か、②高石氏発言―海外で語れますか、である。①は従軍慰安婦問題とアメリカ軍司令官に風俗業の利用を勧めたとする戯けた発言についてである。②は高石氏が村山談話にしっくりしないと批判的なコメントを述べたことに対してである。誰が聞いても理解できない自己顕示欲の強い二人のコメントである。思い上がって得意になっている2人には、少しお灸をすえた方がよいと思う。