安倍首相は今日の記者会見で消費増税の再延期について説明した。問題となったのは入るべき消費税収が国の金庫に入らなくなったことで、この税収を当てにしていた社会保障費などの財源はどうするのか、それらの原資をどこに求めるのか、首相は説明すべきではないだろうか。その意味では説明責任を果たしていない。それでいながら財政再建の気持ちは強いと、俄かには信じられない言葉を発している。
もう1人説明責任を果たさない大物がいる。いま疑惑の最中にいる舛添都知事である。今日東京都議会定例会が15日までの予定で開会した。冒頭舛添知事は約30分間に亘り所信表明演説を行った。始めに今回の公私混同疑惑について謝罪し釈明した。ほんの2分余である。説明責任を期待していた割には肩透かしを食らった感じである。今会期中に「第三者」として任じた弁護士から得た調査結果を報告すると応えるばかりで、都民を納得させるような応えはまったくなかった。この会見を見ていて都知事の本性というものが益々はっきりしてきたように思えた。何とかその場を逃げ切ろうとの気持ちばかりが強い。実際リオ・オリンピック閉会式に出かけて日本の声を発信したいというようなことを言っていた。やる気満々なのだ。
評論家らからはボロクソである。加えてあまり批判的な発言はしないだろうと見られていた与党の自民党、公明党の都連幹事長が説明責任を果たしていないと言い、公明党書記長の如きは知事の対応は言語道断だとまで非難していた。これから会期末までに都民を納得させるような疑惑解明のための説明ができるだろうか、気になるところである。当分目が離せない。