2206.2013年5月28日(火) 東海村でも放射能漏れ

 原発が想定外の事故を引き起こすケースが最近目立って増えているが、一昨日公表された茨城県東海村にある原子核素粒子実験施設の事故の対応には呆れた。何でも放射能物質が漏れ、33名の研究者らが被爆していたことが分ったのである。事故と気づいた後でも関係者の認識は甘かったとされている。原子力規制委員会は「放射性物質に対する適切な管理ができておらず、安全文化の欠如が見られる」と厳しく指摘した。まったく無神経とか杜撰としか言いようのない対応である。

 先に東電福島第1原発事故で、東電が事実をひた隠しにして厳しい批判を浴びたばかりであるが、こういう微妙で危険を孕む事象について関係者の認識があまりにも甘いと言わざるを得ない。大小含めて後から後から明らかになる原発事故は、突き詰めると安全に対する考えが大甘であることに起因している。安全の基準さえクリアできればと言うが、そんな物はないと言いたい。原発を止めることが最高の安全である。にも関わらず、国民の不安に目をつぶり、国は何とかして原発を稼動させようとする。完全に原発事故を根絶できる理論も技術も見出せないのに、「安全」と妄信して再稼動へ舵を切ろうとする。万が一最終的に日本国内で不可能であっても海外に原発施設を建設して「原発技術」を死蔵させまいと密かに動いている。

 「原発神話」に取り付かれた原発亡者は、ただまっしぐらに幻の「原発安全」の道を突き進む。政府も何とかして原発稼動を前進させようとない袖を振る。しかし、こんな危険なものはない。それをなぜ止めることができないのか。しかも、排出される使用済み核燃料の処分方法さえ考えられていない。

 来月2日亀戸で朝日新聞社会部OB会が開催する原発に関するセミナーに参加する予定である。著名な元記者からどんな卓見を聞けるだろうか、期待している。

2013年5月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com