昨日テレビ番組制作会社の社員から、番組出演の細かい打ち合わせについて連絡があった。実は数日前にいつも講師の紹介などでお世話になっているシニア大楽の藤井敬三さんから番組出演のお話があった。私の一存だけでお引き受けしたところ、その会社から昨日電話があったものだ。
番組出演とは「夫婦でありがとう」と称するBS-JAPANの1時間番組に65歳以上の夫婦が揃って出演するというものだ。番組には2組の夫婦が出演する。制作会社員からは私の波瀾万丈の旅行経歴が興味深いと期待されていた。夫婦揃っての番組出演を決めたが、あまり表立つことを好まない妻が受けるか多少気にはなっていた。勝手にゴーサインを出しておいて、昨日と今日妻に話したところ彼女の猛烈な反対に遭い、自分は絶対にテレビには出たくないと泣き出さんばかりに言い張り、必死に嫌がる。こんなに抵抗されるとは思ってもみなかった。妻には番組で喋らなくても良いからと宥めたが、気を取り直してくれそうもない。
番組は出演する夫婦と司会者役のタレント・山口智充さんと女子アナの4人のトークで構成され、夫婦の円満ぶりと家庭生活のトラブルや、その解決などを話すことになっており、妻の協力なしにはとても出演は無理で、これほど嫌がる妻をこれ以上説得して参加させても、反って番組制作者に迷惑をかけることになりかねないと考え、出演を断念することにした。
番組制作会社とシニア大楽には、直ちにお断りのメールを送った。ご迷惑をかけて申し訳ないと思うと同時に、今後の仕事を考えるとちょっぴり残念な気もしている。
さて、アメリカのルース駐日大使の後任に、噂に挙がっていたジョン・F・ケネディ第35代アメリカ大統領の長女、キャロライン・ケネディ氏が就任することが内定した。これまでの大使人事の中でも異例中の異例と受け止められている。彼女はこれまで格別脚光を浴びることはなかった。今まで弁護士として活動していて政治的、外交的な経験はまったくなかった。
しかし、昨秋のオバマ大統領2期目の当選に相当な功績があったとされていたので、俄かに何らかの報償的ポジションが与えられるだろうとの噂はあった。それが日本大使だったのだ。まあそれなりに実力はある人だと思う。
ちょうど50年前父親が暗殺された時、5歳だったキャロラインが葬儀で母親のジャクリーヌの手を握っていた姿が目に浮かぶ。あの事件から半世紀が経つと可愛かったお嬢ちゃんも国を代表して外国へ大使として赴任するようになるんだと思うと感慨を禁じえない。
あのケネディ大統領暗殺事件はあまりにも衝撃的だったが、私にとってもちょうど大学を卒業した、エポックメークな年だった。まさに「光陰流水のごとし」である。