2272.2013年8月2日(金) またまた飛び出した麻生副総理の失言

 近年の政治家の中でも鳩山由紀夫元首相と並び、飛び切り愚かな元首相と思っていた麻生太郎・副総理兼財務相が、とんでもない無節操で軽薄な発言をして国内外から総スカンを食っている。慌てて部分的に発言を撤回しているが、とても収まりそうもない。鳩山氏の場合は要職を辞めてから問題になったケースが多いが、麻生氏の場合は現時点で国のナンバー2であり、現役閣僚である。もともと政治家としての資質に恵まれていたわけではない。成り上がり財閥・麻生家に生まれ育ったおかげで金には不自由せず、運良く母親が吉田茂・元首相の娘だった血筋から政界へ乗り出した。ほとんど苦労らしい苦労もせずに下品な言動だけを身につけている。これまでにも麻生氏の下品な言動は大方の顰蹙を買ってきた。こういう人物が国を操る立場にいることこそがわが国にとって不幸であり問題である。

 過去に麻生氏の失言は枚挙に暇がない。出るわ出るわ失言だらけで、放言政治家として、収賄と女性問題でスキャンダルを繰り返し、つい昨日脱税容疑で有罪が確定したイタリアのベルルスコーニ・元首相と好い勝負ではないか。

 では、麻生氏は今回いかなる失言をしたのか。「気がついたらドイツのワイマール憲法がいつの間にかナチス憲法に代わっていた。その手口を学んではどうか」と今の改憲論議に悪い知恵を提案した。手間隙をかけずに改憲するにはこのナチス手法を参考にすれば良いとのたまったのである。これに直ぐ反発したのは、アメリカのユダヤ人団体である。麻生氏は下手に部分撤回するものだから、つじつまが合わなくなって詫びているのか、開き直っているのか分らない。海外には「もう日本に地震が起きても同情すらわかない」という人もいる。

 麻生氏に対しては大臣辞任の声もあるが、国会議員の資格なしとして議員辞職を求める声もある。それくらい罪は重いと受け止められているが、本人にはまるでそんな気はない。ご当人は撤回すればそれで充分と思い、反省の色さえ見られない。撤回したので、それで言いたいことは分かるだろうと開き直っているのだ。

 不勉強のくせに謙虚さもない。こんな輩が副総理だというから呆れ果てる。こういう人物が国の権威をどんどん劣化させるのである。麻生副総理の存在自体が日本の評価を下げるのだ。即刻議員を辞めるべきである。

2013年8月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com