幕張小学校のクラス会「和会」が面倒見の好い高橋繁くんの世話で、同じクラスの女傑が経営する千葉市内の中華料理店で行われた。恩師・湯浅和先生が亡くなられてもう40年になる。今も先生を慕う11人の教え子が集まったが、中には4年生の時に転校していった高野くん、別のクラスの上土井くん、そして亡くなった田村さんの友人と異色のクラスメート?も参加してくれた。聞いているとこういう学校関係の集まりは年々参加者が減り、解散することが多いようだ。
「和会」が午後6時に始まるというので、折角の機会でもあり、縁と言おうか幕張小転校前の勝山小のクラスメートで、現在幕張に住んでいる笹生嵩夫くんと千葉駅前の喫茶店で3時に待ち合わせ、4年ぶりに会って懐かしい思い出話や旧友の噂などを話し合った。今日は2つの小学校時代の友人に会ったことになる。
勝山小を去ったのは64年前のことだが、何人かの親しかった遊び友達の名前は覚えている。数年前に勝山小のクラス会と称するものは止めたそうだ。やはり、面倒見の好いクラスメートがいなくなってしまったということと、漁業と農業の土地柄で過疎化の影響もある。段々幼馴染が離れ離れになっていくようで、やはり一抹の寂しさは拭いようがない。
その中で、3年前に日本テレビ「スッキリ!!」に出演した時に偶々笹生くんと、女性級友・三浦光代さんが観てくれていたと聞いた。放映前の最後のクラス会で笹生くんが最近の私の仕事ぶりを紹介してくれたので、その番組を観ていた三浦さんがはっと気づいたそうだ。それこそ60年前のことなので、私の顔は忘れたが、名前だけははっきり頭に入っていて放映直後に三浦さんから笹生くんに電話があったという。
ちょっとしたかも知れないが、私のことをそんな形で覚えてくれていたことが何より嬉しい。
「和会」は、有難いことに高橋くんの献身ぶりで今も続いている。これからもこのクラス会をできるだけ長く続けていき、昔話に耽り、瞬時子ども時代に還りたいと思っている。