昨日午後12時半ごろ東北地方に大きな地震があり、丁度NHKで「のど自慢」を放映中だったが、いつもの佐々木アナウンサーが詳しく報道している間に、「のど自慢」は中止となってしまった。震度5強、マグニチュード6というからかなりの震度である。その後、気象庁が公式発表したところによると震源地は岩手県で、石巻では相当な揺れを感じたそうだ。
気になるのは、これが一昨年3月の東日本大震災の余震だと気象庁が発表したことである。今後も余震があるとも付け加えた。幸い昨日の地震は津波を伴わなかったが、津波が襲ってきたら相当な犠牲者が出たかも知れない。
それにしてもとにかく東日本では、いつということではないが、今後も大きな地震が起きることを考えておかなければならないとは頭が痛い。
愚かな政治家たちは、原発再稼動へ向けて黙々と走り出し、「安全が担保されたら」直ぐにも再稼動のアクセルを踏むようだ。事実今日東電柏崎刈羽原発の地元、柏崎市と刈羽村は、東電が原子力規制委員会へ安全審査申請を行うことを了承すると回答した。新潟県は依然として東電の手法に納得していないが、これで安全申請、そして再稼動へ大きく前進するのではないだろうか。
建物や設備の安全審査はともかく、突然襲ってくる自然災害は防ぎようがない。その点を強く教えてくれたのは、先日録画しておいたNHKプレミアム番組「体感!グレートネイチャー:大陸分裂の最前線を行く」だった。
1時間半の長いドキュメンタリーだったが、ヨルダン渓谷からアフリカ大地溝帯に至る7000㎞の地層が長い間に大きく変わったことを紹介していた。特に、死海からアカバ湾に至る地上と地下の変容を分りやすい画像を使って説明していた。自分自身この辺りを旅したことがあるので、特に興味深かった。
このドキュメンタリーの中で、この周辺には火山帯があり、大昔には度々火山噴火があって現代でもかなり地震が多いということ、海底と地底の様子が大分変わったことと、場所によっては土地の下が空洞になって危険なことに今更ながら驚ろかされた。
これらの点を考えると将来的に原発稼動が安全だという担保はまったくないと言えるのではないだろうか。アフリカ大地溝帯と同じように、やはり地震国日本では地下で知らぬ間に地殻変動が起こり、その上に建設された原発は危険であると考え、安全審査云々ではなく、もう一度あらゆる観点から謙虚に、日本に原発が果たして本当に必要なのかどうかについて国民的議論を重ねて、廃止、或いは条件付再稼動の結論を明確に出してもらいたいものである。もちろん原発廃止を強く望んでいる。