6079.2024年4月13日(土) 大阪万博まで1年。小池都知事は疑惑に開き直り

 大阪・関西万博開催まで今日でちょうど1年となった。今日まであれこれ芳しからぬ風聞が耳に入っている。いま直面している最大の問題は、開催が残り1年に迫った中で果たしてすべての開催準備が間に合うかということと、当初予算を大幅に超過して現在の増額予算内でことが収まるのかということである。

 万博開催が正式に決まったのは、2018年11月パリの博覧会国際事務局総会で加盟国170か国の投票により、ロシアとアゼルバイジャンに勝った時である。仮にロシアに決まっていたら、現在のウクライナ情勢を考慮するなら中止とか、他国開催に変更されたことだろう。日本には、1970年以来大阪、2005年に愛知万博を成功裏に開催した実績があるが、今回は過去に比べて当初より難題を抱え、いくつかの問題点が懸念されていた。

 その第1は、会場が人工の島で夢の島「夢洲」と随分素敵な名称であるが、大阪湾内の埋立地であり、万博後にはIRカジノ、つまり賭博場に転用する予定である。当然賭博の影響とその怖さを心配する会場途上の住民から反対の声が上がっている。偶々最近大谷選手の元通訳水原氏の過剰な違法賭博へののめり込みにより改めてその怖さを知り、跡地利用について一層反対運動が起きるのではないかと思う。そして、会場建設費が建築資材の高騰などにより当初予算の2倍にまで膨らんだことである。ただ、これには明かせぬ裏話もあるらしい。理事、役員などが34人もいて、最高で月額200万円の報酬のほかに夏と冬の賞与まで給与される高額報酬である。更に肝心の参加各国のパビリオン建設申し込みが期待ほど伸びず、メキシコやエストニア、ロシアは参加自体を取り消している。また全体的にパビリオン建設自体が間に合わなくなる恐れがあることである。更に気になることは、前売り券の購入が予想を大分下回っていることである。今日建設中の木造会場から中継されたTVで、吉村洋文・大阪府知事は世界最大の木造建築とされる立派な会場の中で、ワクワクしていると語ったが、オープンまでワクワク感を持続できる人がどれほどいるだろうか。

 国の名誉を賭け、開催を引き受けただけに、惨めな万博にはして欲しくないのは、日本人として当然の願いである。とにかく1年後のゴールを目指して、70年大阪万博に負けない万博を開催してくれるよう望んでいる。

 さて、9日、10日のブログで取り上げた小池百合子東京都知事の学歴詐称問題について、小池知事がメディアの質問に応え、知事はあくまでカイロ大を卒業し、卒業証書のコピーはすでに公開したと反論するばかりである。「文藝春秋」5月号の元側近が暴露した学歴詐称疑惑についても平然として卒業証書以外に卒業を証明するものはなく、それはすでにコピーを公開したと主張している。そのコピーは誰か見たのだろうか。実は、そのコピーとやらはまだ公開されず、カイロ大学長が卒業を認めるとの駐日エジプト大使館のホームページ上のメッセージについては、元側近が工作を依頼したものだと告白している。

 しかし、小池知事は学歴詐称疑惑を否定してくれた声明を出してくれたカイロ大学にお礼の表敬訪問をし都政とは無関係のカイロ大学へ無償援助の拡大を表明し、カイロ大へ300億円の教育援助の口利きをしたとの報道もある。それを無視してひたすらカイロ大を卒業したといくら叫んでも信用できるものではない。小池都知事は、4年前と同様に選挙直前になるとこのような情報が出ることに不信感を抱いていると、まるで意図的に選挙妨害をされているかのように批判する。しかし、元側近の信憑性の高い暴露への反論や、本物の卒業証書のコピーを公開してもらわなければ、知事の学歴詐称は事実だと考えざるを得ない。

 首都の最高権力者が、このように嘘つきで、自分の評価を高めるために公費まで使ったり、証拠を示すよう要求されると口先でごまかして追求を逃れようとする。恥ずべき行為であり、まったく信用できない。メディアもこれだけの学歴詐称の証拠が提示されたことでもあり、もっと積極的に小池知事を追求し、辞任へ追い込み、神宮外苑開発計画まで中止にして欲しいものである。

2024年4月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com