6075.2024年4月9日(火) 「ウソ」で固めた小池都知事の学歴詐称

 小池百合子・東京都知事ほどその毀誉褒貶が話題になる人物も珍しいと思う。特に本人が意図的にウソをついて周囲を当惑させているケースがしばしば見られる。それでも、小池知事の政治基盤は比較的安定していると言えよう。ただ、政治家として、或いは都知事として選挙民の期待に応えているかどうかとなると話は別である。特に、最近話題になる明治神宮外苑の再開発プロジェクトの実施については、都民をはじめ亡くなった坂本龍一ら著名人や有識者らから強い反対の声が多いにも拘わらず、傲慢にも彼らと話し合いすらしようとしない。

 今朝ネットを見て、またかと思った。明日発売の「文藝春秋」5月号に知事の元側近だった人物が爆弾発言をしたとして、「小池百合子都知事 元側近の爆弾告発」なる特集記事が取り上げられるようだ。これによって再び知事は、このマイナス・イメージを払拭するために奔走されることだろう。

 小池知事については、カイロ大学卒業、しかも優秀な成績でという但し書きまでついた学歴詐称が、ひと頃話題に上がったが、元ブレーンのとりなしで嵐をやり過ごした過去がある。どういう風の吹きまわしか、この度学歴詐称の発覚から終息までの経緯についてその彼が暴露したようだ。知事は自分を売り込むことにかけては、他人への迷惑など眼中にないようだ。いつのころだったか、私自身定かには記憶していないが、「芦屋の令嬢」だった知事は関西学院大学を卒業して、あまり日本人が留学しないエジプトのカイロ大学へ留学し、最優秀の成績で卒業したと喧伝していたと記憶していた。それが、都知事選へ立候補の際、経歴詐称だと騒がれ公職選挙法に抵触するということから、困った知事は駐日エジプト大使館に懇願してカイロ大学長からカイロ大を卒業したとのメッセージを受け取って、何とかアリバイを証明したことがあった。

 ところが、今回は優秀学生どころか、カイロ大を卒業していなかったことが明かされ、元ブレーンも非難を覚悟のうえで告発を公開したのである。彼が新たな事実を語ったのは、前にエジプト大使館がカイロ大学の声明文を公表したが、それも知事からの指示で知人のジャーナリストが書いたものだったと告白したのである。

 ここまで自己宣伝と防衛のために、人を欺き虚偽を貫く人格には、知事としての資質がまったく欠けているのではないかと思う。つい先ごろ川勝平太・静岡県知事が差別的な言葉を弄したとして辞任を公表したが、小池知事には川勝知事の上を行く、公人としてのモラルの欠如が1度ならず、行われたということでもあり、辞任以上の責任を取って欲しい。もともと派手好きで自らを高みに上げることばかり考えているような人が、首都の都民を納得させる都政を行うのは難しいと思う。文春発売後に、小池知事が何と言い繕うか弁明と言い訳を聞いてみたいとも思うが、そろそろ年貢の納め時ということではないかと思っている。

 さて、裏金問題が解決しない中で、昨日岸田首相は羽田を発ち、ワシントンD.C.へ旅立った。アメリカでは国賓待遇を受けて議会でスピーチしたり、現地の日本、及びアメリカの企業を見学する予定である。日米の協力関係をさらに強固にするため、バイデン大統領と会談する他に、南アジア海における中国に対する相互協力を強めるために、ちょうど訪米するマルコス・フィリピン大統領も交えて3者会談も行う。

 今アメリカで注目を集めているのは、鉄鋼大手USスチールを日本製鉄が買収した件で同社労働組合が強く反対している中で、トランプ前大統領もバイデン大統領もそれを認めないと発言していることである。首相は滞米中これに触れずにいるようだが、いずれ大きく降りかかってくる問題である。どのような解決策を見出すのだろうか。

 今日は朝から雨交じりの強風で傘もさせない天候だった。都内では20mを超える風速だったという。午後遅くなってから雨が止んだので、ウォーキングに出かけたが、一昨日満開だった桜が大分雨に打ちのめされ、かなり花びらが散ってしまった。惜しいことである。

2024年4月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com