6074.2024年4月8日(月) 裏金問題を解決しないと第2の裏金が・・・。

 今日はお釈迦様の誕生日である。小学校の国定国語教科書には、この誕生日を「~天上天下を指さしてお立ちになっていらっしゃる~」と載っていたほど取り上げられていたものだが、今ではお釈迦はどこかへ行かれてしまったのだろうか。

 今年は4年に一度行われる地方選がある都市が多いせいだろうか、市長選で意外な結果が目につく。昨日投票、開票が行われた栃木県矢板市長選では、新人の37歳の市議会議員が現職を破る番狂わせがあったが、投票率も4年前の58.38%から65.11%にかなり上がった。

 また、四国の徳島市長選でも元市長が、元衆議院議員を抑えてカムバック当選した。ここでも投票率は、ほんの2.49%であるが、アップした。関心が高まっていることが分かる。

 現職がパッとしないようで、どうも今までと違う様相が見えているような気がする。これも中央政界でキックバックによる裏金問題の不祥事を嫌い、政治に対する不信感が選挙民の気持ちに表れたひとつの証だと思う。

 去る4日に自民党は、裏金5百万円以上受け取った議員39名を処分したが、これはあくまで党内身内の問題であり、国民が納得する問題解決ではない。多額の裏金を受け取っていながらそれを私的に使っている脱税行為自体に何らの処分も課していない。これでは、収入を得れば決まって税金を支払わされている国民の気持ちとしては、とても容認出来るものではない。先の処分は身内の処分として、公的には裏金を受け取った議員は、まずそれに対する所得税を支払うべきである。この点では、当然国税庁が直ぐにも積極的な行動を起こすべきであるが、どうも政治家への姿勢が弱い。これでは国民は納得し兼ねる。そこで、自民党に対する処罰として、2024年度予算案が決まり交付が決まった政党交付金の内、自民党に対する160億5300万円の交付を裏金の対価である所得税納入が終了するまで停止すべきであると考えている。

 こうして国民がすっきりした気持ちの下で、国政を円滑に、私利私欲なく進めてもらいたいものである。

 さて、他にどうもすっきりしない政治問題がある。それは防衛予算を大幅に増額し、ひたすら軍事国家へ向かっている現在の自民党政権の防衛政策である。最も厄介な問題は米軍基地である。すでに沖縄の辺野古基地移設が地元沖縄県民から反対されながら、強引に地方自治体の行使を国が代行して行っている。アメリカ政府との間には、日本側に主導権がなくアメリカの権限が強い日米地位協定により米軍基地管理は米軍の思うがままに行われている。そこには、ドイツやイタリア、ベルギーなどとの相互の地位協定に認められているような管理権が認められていないのである。その好ましくない典型的な事例が、最近俄かに問題となっている有毒のピーファス(PFAS)漏れに見られる。各地の河川や井戸から検出された有機フッ素化合物が人体に取り込まれれば、長く身体に残る。現在製造や使用が禁止されている化合物だが、それが米軍基地周辺や、近年は立川基地周辺でも高い値が観測されているという危険な状態にある。

 これら国民の健康を蝕む有機物のチェックも、日本は米軍基地内で行えない。こういう政治状況にあるのが現状である。対米追従国と他国から揶揄されている現状を、日本人が自分の国として管理出来る礎を固めないと、ずるずるとアメリカの言いなりに軍事大国化して戦争へ進み、また新たな裏金問題を引き起こしかねない。政治家よ!このままで好いのか!しっかりしろ!と言ってやりたい。

2024年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com