6070.2024年4月4日(木) 桜満開、大谷第1号、そして裏金疑義

 先月29日に桜の開花が宣言されたが、今日桜満開となった。各テレビでも目黒川沿いの満開となった桜を放映していた。実際近所をウォーキングしても呑川の桜並木が満開で見事なものだった。その満開と足並みを揃えるようにMLBドジャースの大谷翔平選手が、漸く待望の今シーズン、ホームラン第1号を放った。開幕から9試合目41打席目で、遅い桜の開花に合わせたかのように、今までの大谷選手の第1号ホームランの中でも今日の一撃は最も遅い開花だった。いろいろなストレスも取れたと思うので、これからの活躍に期待したいと思う。

 さて、爽やかな桜の満開とは裏腹に、いつまで経ってもぐずぐずして一向にすっきりした解決策が出て来ないのが、政治家集団の闇の中の画策である。今日自民党は裏金問題に解決策ではなく、その場しのぎとして裏金を5百万円以上ポケットに入れたまま黙っていた自民党議員に対して、茂木幹事長が処分を発表した。ただ、裏金を申告することもなく、また税金を支払うこともなく、脱税したままその場を収めただけであって問題の根本的解決とは程遠い。

 こんな処分では国民は納得しないだろうし、党内にも私利私欲とか、不公平な扱いだとの不満が身勝手にも処分された議員の間にわだかまってもいるようだ。

 裏金を手にした以上全員が脱税行為を犯したことになり、国税庁が一向に踏み込まないのもおかしい。今日の処分では、5百万円を区切りにそれ以上裏金を受け取った議員は処分して、それ以下の裏金なら処分をしないという一般人には到底理解出来ないお仕置きである。更に気になるのは、3,500万円という最高額を受け取りながら処分を逃れた二階俊博元幹事長と、最高責任者である岸田首相自身に処分を課さなかったことである。二階氏は、次回衆院選に立候補せず、引退することを懺悔と受け取ったのか、もう85歳で将来的にはさほど期待出来ず引退は時間の問題である。それなら高額の裏金を受け取ったことに対して、党としては他の幹部同様に処分を課すべきではないだろうか。どうも片手落ちの印象が強い。首相には混乱した党内を切り抜けて欲しいという願望があるからだそうだが、党の最高責任者として最低限何らかの処分を自らに課すべきだと思う。

 安倍派幹部の中で塩谷立・元文科相と世耕弘成・前参院幹事長に8段階ある処分のうち2番目に重い「離党勧告」、下村博文・元文科相と西村康捻・前経産相に3番目に重い「党員資格の停止」1年間課すことになった。この処分に対して早くも塩谷立・元文科相が独善的であると抗議をしている。世耕氏は離党届を提出したが、塩谷氏は後援会と相談するなどとごねている案配だ。

 いずれにせよ39名の議員の処分となると、当然軽重があり、反って党内に不満が燻るのではないかと懸念する。この処分が公表された後に、どういう反応が公になるだろうか。議員の身勝手な我が儘を許すべきではないと思うが、首相はいかに不満を収めることが出来るだろうか、その手腕を見届けたいと思う。

2024年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com