6045.2024年3月10日(日) 79年前に東京大空襲、年度末はいろいろある。

 79年前の今日東京大空襲があった。太平洋戦争末期で日本の敗戦が濃厚になっていた時に、首都東京が米空軍B-29爆撃機による大空襲を受けて、最早広島、長崎への原爆投下を待つまでもなく大日本帝国は風前の灯だった。被災者は約310万人、死者は11万5千人以上と言われている。それ以前22年前に発生した関東大震災に次ぐ大災難だった。

 ちょうどその頃父親の仕事の関係で、藤沢市から千葉県勝山町(現鋸南町)へ転居して、夜になると米軍機の飛来する大きな爆音を毎晩のように耳にしたことを今でもはっきり覚えている。ある時父親から空が真っ赤に染まっているから窓から見てみるよう言われて、2階の窓越しに東京方面を見たら夜空に赤い炎のようなものが見えた。あれが東京大空襲だったのかどうかは分からないが、今思い出してもとても尋常ではなかった。毎晩のように2階から鋸山、そしてその遥か遠方の東京方面が毎夜の如く空が赤くなっているのを恐る恐る眺めていたものである。そして間もなく小学校(当時国民学校)へ入学し、その夏休み中に終戦となった。
 そして、明日はまた東日本大震災発生以来ちょうど13年になる。まだ完全に震災の傷跡が拭えたわけではないが、2か月前に能登半島地震が発生し、今でもその復旧と被災者支援に官民一体となって取り組んでいる時である。先週は隣の千葉県東部で毎日のように地震が頻発していた。

 つくづく日本は自然災害の多い国だと思い知らされる。人間の弱い性であろうか、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ように大災害の発生した日を覚えていないと、震災と被災の苦しみを忘れかねない。その点では、発生日にその日を想い、犠牲者に哀悼の気持ちを捧げるセレモニーは必要なことだと思う。東京都慰霊堂では、今日常陸宮ご夫妻、小池都知事が出席の下に慰霊祭が催された。

 さて、話題を変えてみよう。間もなく2023年度末となる。4月から始まる新年度を迎えて、いろいろなことがある。例えば、テレビ番組の中でもいつも観ている好きな番組のいくつかがなくなったり、衣替えするようだ。昨晩観た長寿番組の中の2つが姿を消してしまうという。ひとつは、1986年以来38年間も続いていた黒柳徹子がレギュラー出演のTBS「世界ふしぎ発見!」である。世界の観光地などを一観光客では見ることが出来ないいくつかの視点から丁寧に紹介してくれ、大変楽しむことが出来たし参考にもなった。まだ観たいという視聴者もいる中で敢えて中止するというのは、スポンサー側の都合もあるのではないだろうかと勝手に推測している。

 もうひとつ消える惜しい番組は、人気タレントのタモリが国内外各地をインテリジェンスを交えて案内するNHKの「ブラタモリ」である。薄々今月末を以て終了と聞いてはいたが、突然昨日になって昨日放映分が最後となった。責任者は、今後もっと楽しんでいただけるような番組を目指すと語ったようだが、出来るかなぁ。最初は2009年10月にスタートして、何度か番組のスタイルや、アシスタントの女子アナが代わったが、彼女らはその後それぞれNHKの主要番組で活躍している。

 いずれもNHK、民放を通じて多くの番組の中でもレベルが高く、面白く飽きさせないし、この後は前の番組にとって代わるような番組は中々難しいように思う。それぞれに何か我々が知らない事情があるのだろうが、実にもったいないような気がしている。これもメディアならではの内部事情があるのだろう。

2024年3月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com