6043.2024年3月8日(金) 苦労知らずの受験秀才は成長しない。

 今朝起きて庭を見たら一面銀世界だった。今年一番の積雪かと思いきや、都内ではたったの1cmということだった。それでも3月上旬の積雪1cmは19年ぶりだという。庭の雪景色は風情があって何とも言えない。

 お粗末ではあるが、ふっと一句頭に浮かんだ。   銀世界 雪の隙間に 梅の花

 さて、昨年10月に文部科学省は、旧統一教会に対して解散命令を東京地裁に請求し、一昨日指定宗教法人に指定した。これにより財産目録などの書類提出を、これまで1年ごとだったものを3か月ごとに報告する義務を負わせることにより監視を強めることになった。

 選りによってその文部科学省の盛山大臣が2021年衆議院選に際して、旧統一教会系関連団体が主催した会合に出席し、ビデオを観た韓鶴子総裁のスピーチに感動したと述べたり、推薦確認書に署名したことなどが、ビデオの証拠を提示されたにも拘わらず、はっきり認めようとせず、曖昧な答弁を繰り返していたことについて、各界や国民から批判が集中している。写真やビデオが次々に証拠として提出されているが、返事はのらりくらりとしてはっきりYESと言わない。推薦確認書には自分がサインしたのに「署名したのではないかと考えられる」とか、「サインは私に似ていると思った」など他人事のように国会、国民を愚弄する答弁をしている。流石にネットでも小学生以下といったような皮肉を交えた非難の声が数々投稿されている。

 「お得意の記憶喪失。それでは議員は務まらないでしょう」、「他に盛山がいるってこと?これで自民党支持する人がいるのが不思議」、「国会に行くんじゃなくて、病院行きな」、「記憶もあやふやな、あぶない爺さんが大臣やってる」等々・・・。

 昨日の参議院予算委員会では、自ら「選挙に弱い。頭が高いかも知れないし、握手もあまりしない方かも知れない。況してやハグなんかもっとしない」などと開き直ったような答弁が飛び出した。ここまで人間性や、国会議員としての不適格性を問われながらも、岸田首相がどうして引導を言い渡さないのか理解出来ない。どんな頭の構造かと思い、大臣の学歴を調べてみると受験の名門校灘高から1浪の後東大法学部へ進学し、神戸大学大学院で法学、及び商学博士号を取得した後に運輸省へ入省し、国交省部長を最後に衆議院選に出て、現在2期目である。完璧なエリート・コースを歩んでいる。過去に昭和女子大、武庫川女子大、玉川大、同志社大、聖心女子大などで教職に就いていた履歴から、就任時に文科相適任と見られたのであろう。

 いわゆるエリート・コースを歩んできた点から考えても頭脳は明晰な秀才であろうが、現場の厳しい営業経験などが足りないために現場の空気が理解出来ないように思う。そんな秀才が、自己防衛に走ると急に記憶力が衰え、質疑には自信なさそうにまともに対応出来ず、地位だけに拘り手放そうとはしない。

 しかし、こんな箱庭の中で成長したような「ぼんぼん」大臣には、国民の悩みや苦しみなど現実なんて分からないのではないか。さっさと大臣を返上し、政界も引退した方が、世間に迷惑をかけることがなくなるだろう。それにしても飛んでもない人物を大臣に任命した岸田首相の責任も問われなければならない。

 ついては、昨年2月に「銀河鉄道999」、「宇宙戦艦ヤマト」を描いたSF漫画家の松本零土氏が亡くなったが、漫画は読まないので、作者の名も知らなかった人気漫画「DRAGON BALL」や「Dr.スランプ」という作品を描いた鳥山明氏が亡くなられ、各界から追悼や悲しみの声が上がっている。享年68歳だそうだから、まだまだ活躍してくれる年齢だった。夕刊一面やテレビでも作品の一部を紹介したり、鳥山ムード一色である。

 外国人に日本人で知っている人の名前を挙げてもらうと10指に入るというから海外でもその作品は相当読まれていたのだろう。作品がアニメ化されたり、ゲーム化されたことにより漫画は更に人気が高まり、海外でも知られ人気を博したようで、人気がある中国や韓国でもその死を惜しまれているのをはじめ、欧米でも広くその死が報じられた。心よりご冥福をお祈りしたい。

2024年3月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com