2296.2013年8月26日(月) ボー・グエン・ザップ元将軍がお元気とは!

 昨日の新聞に懐かしい名前を見つけ、その人物像をありありと思い出した。あのベトナム戦争の英雄、ボー・グエン・ザップ将軍である。昨日102歳の誕生日を迎えたという。30年近く前に亡くなった母と同じ年齢とは知らなかった。ベトナム人民軍総司令官として、独立戦争ではディエンビエンフーでフランス軍を打ち破り、母国ベトナムをフランスの植民地支配から解放した功労者である。ベトナム戦争中にも独立の父、ホー・チ・ミンの側近としてアメリカ軍と南ベトナム軍に対する戦いを指揮して、ベトナム再統一の原動力となった軍人でもある。ベトナム統一後も副首相兼国防相として要職にあったが、1979年カンボジア侵攻に反対して以降、共産党内における立場は難しくなり少しずつ後退して、1991年80歳の時すべてのポストから外れた。

 しかし、独立戦争における功績はベトナム国民から敬愛され、2年前の100歳の誕生日には国内で記念行事が行われたほどである。

 ベトナム戦争当時の指導者は、ベトナム軍高官を始め、アメリカ人もジョンソン大統領を含めほとんどが世を去った。その物故者の中にはベトナム国民の尊敬を一身に集めていたホー・チ・ミン大統領や、悪名高かったグエン・バン・チューや、グエン・カオ・キら2人の南ベトナム大統領もいる。ベトナム戦争反対運動に関わったひとりとして思うのは、「ベトナム戦争、いまや遠くなりにけり」である。

 さて、昨日行われた横浜市長選の最終投票率が、何と29.05%だったから呆れかえる。10人の有権者のうち7人が投票所へ足を運ばかったということになる。前回が衆院選と同時とは言え68.76%だったことを考えると、横浜市民のあまりの無関心さに憮然とするほどである。この投票率は過去最低である。かつて横浜市民だった立場上言わせてもらえば、あまりにも情けなく現在の横浜市民に対して一体何を考えているんだと言ってやりたい。横浜市は人口だけなら東京都に次ぐ日本第2の巨大都市である。その存在感のある筈の住民が自分たちのリーダーを選ぶ選挙を自ら棄権するというのは、どういうことだ。

 正確な投票率は覚えていないが、我々が30~40年前に住んでいた時には、当時の飛鳥田一雄市長が斬新な改革を次々に実行して横浜市の評価を上げたので、投票率も上がり飛鳥田市長は悠々当選したように思う。それに比べて結果的に昨日林文子市長が再選されたのは、待機保育児童ゼロの目標を達成した実績が大きかったと思う。それはそれとして結構であるが、圧勝したとは言え、市民の2/3から支持を棄権され当選という結果には、林市長本人が一番面食らっているのではないだろうか。

 横浜市民は大都市ぶっているようだが、決して市民の民度は高くないということを認識した方がよいと思う。

2013年8月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com