2337.2013年10月6日(日) プロ野球界で気になること

 プロ野球今シーズンの結果が大体はっきりしてきた。セ・リーグでは巨人の優勝が決まり、2位阪神、3位広島の順位も決まった。個人記録では何といってもヤクルト・スワローズのバレンティン選手の60号本塁打が華々しい。王貞治選手の55本を一気に抜き去った。

 ただ、チーム成績の中で3位広島の勝率5割以下の成績がどうもすっきりしない。広島はクライマックス・シリーズ進出が決まり、2位阪神と戦って勝てば優勝チームの巨人と戦い、巨人に勝てば日本シリーズへ進出できる。その広島は今日ヤクルトと最終戦を行った。結果は広島が敗れ最終的に69勝72敗1分となった。6チーム中3位とは言え、ペナント・レースでは負け越しが決定した。これは、シーズンで半分も勝てなかったチームがAクラスということである。このチームが、阪神に勝ち、巨人に勝ち、日本シリーズで仮にパ・リーグの覇者・東北楽天イーグルスに勝ったら一応日本一のチームということになるが、ペナント・レースで全試合の半分も勝てないチームが日本一と聞いて何だか違和感を感じないだろうか。その場合広島に日本チャンピォンの資格ありやなしや。

 今シーズンを最後に引退する選手も多いが、昨日3人の個性的な名選手が引退記念試合に出場した。落合選手やイチロー選手らから天才と呼ばれた広島の前田智徳選手、ヤクルト一筋攻守に活躍した宮本慎也選手、40歳近くなってもホームランを打ち続けていたかつてのホームラン王・中日の山崎武司選手、である。それぞれファンから惜しまれてグランドを去ることができるのは以って瞑すべしであろうか。段々個性的な選手が少なくなってきた。これも時代の流れだろう。

 さて、ひとつ選手の引退後のあり方について疑問を呈したい。数日前2017年WBC日本代表チーム(侍ジャパン)の監督に、昨年引退した小久保裕紀氏が内定した。まだ若く、つい最近まで現役で活躍していたので、選手時代の試合勘がかなり役立つだろうと期待されている。そして、人柄が信頼できるということが多くの人から語られている。確かに話ぶりを見ていると腰が低く性格は良さそうに見える。多分普段はこんなイメージ通り人格的には問題ないのだろう。

 私が気にしているのは、小久保氏の野球以外の黒い部分である。いまから10年くらい前の現役時代に悪質な脱税事件を起こしている。所轄の税務署から追求され、本人が認めているので間違いない。更にその時他の数人の選手にも脱税指南をして彼らにも脱税行為を行わせ、脱税額と重加算税を納めさせている。野球とは無関係と思う人にはこれは過去のことで罪は償ったから許されるとか、罰は既に受けたので今更改めて追求する必要はないという考えがあるかも知れない。

 しかし、チームの采配を振るう監督、それも日本代表の監督としては人格的に問題だと思う。反省すれば、何でも許されるというのとはことの本質が違うと思う。過去に彼がやったことは反社会的行為で重罪である。それに目をつぶり、桧舞台に上げて多くの選手を指揮させるというのは、私はあまりにも問題が多いと思う。

 つい最近は「飛ぶボール」不祥事件により、コミッショナーの退任問題に発展した。プロ野球界はもっと目配りをしてしっかり管理しないとファンはどんどん離れていくのではないかと心配である。

2013年10月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com