早い方が良いと思い、今朝運転免許更新の手続きのため一昨日発行してもらった高齢者講習済証明書を持って世田谷区免許更新センターへ出かけた。確認のため事前に電話で聞いてみたところ書類さえ整っていれば、ほんの15分程度で手続きは終わるとの話だった。何のことはない。15分どころか、10分もかからなかった。しかも4年前はその場で新しい免許証はもらえず、それに替わる証明書をもらって後日免許証が送られてきたと思う。それが今度は、その場で写真を撮ってその写真が張りつけられた免許証を即座に手渡してもらえるという即効性には、改めてIT時代の到来、恩恵を受けたように感じた。
これで向こう3年間は免許の書き換えをしないで済む。新しい免許証をよく見てみると、本籍地欄が消えている。前の免許証には本籍地欄はあったが、空白だった。免許証に本籍地を記す意味がなくなったということだろう。
さて、食品偽装事件が連続して発生している。6年前に北海道のミートホープという会社が豚肉を偽装したり、5年前には日本料理の「吉兆」系列の「船場吉兆」が食品偽装で世間の批判を浴びて閉店した。今度は、三重県の米の仲買会社・三瀧商事が外国米を国内産と称して消費者を騙したのがばれて責任を取り、会社は解散することになった。そして、今回話題になったのは一流ホテルを全国に展開している阪急阪神ホテルズの系列レストランで、メニュー表示と異なる食材が使われていた事態が発覚した。
仕入れ価格が三分の一のものがかなりあるというから、長年に亘りえげつない儲けかたをやっていたのだ。いくつか偽装メニューを提供していたホテルの中に、吉祥寺第一ホテルがあるが、実は私も約5年前と2年前にここで武蔵野ロータリークラブに依頼されて講演したことがある。ひょっとするとあの時ご馳走になった料理は食材が偽装だったのだろうか。尤も料理自体が何だろうといただけるだけで有難いし、事柄は食中毒のような衛生面の心配ではないので実際に食べた人間としては、あまりこだわらない。ただ、顧客、消費者をだましうちして金儲けしようと言う汚い根性が許せない。こういう消費者を欺く行為はいずれ罰を受け、提供者は破滅するのがお決まりのコースという。
阪急阪神Hのような大手企業が倒産することはないだろうが、油断して同じような過ちを犯したら、もう市場は許してくれないだろう。どうもあまりすっきりしない事件である。