2381.2013年11月19日(火) 特定秘密保護法案はどうなるのか。 

 いま国会では政府・自民党が特定秘密保護法の成立を視野に委員会で審議を行っているが、政府としては早く成案にこぎつけたいと考えている。法案自体に反対の共産、生活の党、社民党を除いて「本論賛成、各論反対」の野党から意見を聞きながら若干修正した妥協案で成案したい考えのようだ。

 しかし、現時点では問題点が多すぎる。それを22日に衆議院を通過させようとしているから賛成派、反対派ともに焦っている。実際法案提出、裁決まであまり時間を置くと、反って成案が難しくなる傾向があるので、ここは一気に法案を通過させようとしている。言論の自由を束縛しかねない法律であるため良識あるジャーナリストが揃って反対声明を出したり、集会を開いて反対行動を起こそうとしている。

 すでに9月に日本ペンクラブでも同法案に5つの観点から反対の意見書を提出している。反対の根拠とは次の5つである。①「特定秘密」に指定できる情報の範囲が過度に広範である。②市民の知る権利、取材・報道の自由が侵害される。③行政情報の情報公開の流れに逆行する。④「適性評価制度」はプライバシー侵害である。⑤このような法律を新たに作る理由(立法事実)がない。以上をペンクラブの考え方として反対を表明し、それ以外に各会員は個人的に行動する。

 政府は今週中に成案させたいようだが、野党は各党それぞれの思惑があり調整できずまとまらない。急ぐ割に作業はもたもたしている。いっそのこと法案提出こそもたもたしてもらいたいものである。

 さて、今日駒沢大学公開講座でも菱山郁朗講師が同法案の現状を世論調査との関連で解説された。ところで、大学から歩いて帰ったが、不注意にも駒沢公園内でうっかり転倒し、しばらく立ち上がれず、近くにいた作業員や警備員に心配される情けないザマだった。所々手足に痛みが走り、こんなことは何年ぶりだ。帰宅してもやはり痛みが退かない。年は取りたくないものだが、その年齢を考えてもう少し注意する必要があると痛感した次第である。お粗末の一席にござ~い。

2013年11月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com