5697.2023年3月27日(月) 中央省庁の中で文化庁だけ地方移転 

 東京医療センター眼科で昨年9月に右目の白内障手術を受けたが、今日最終チェックで執刀医師から順調で問題はないということと、今後は数か月置きに近くの眼科で見てもらうようにとアドバイスされた。今では両眼とも手術の結果、視力にはまったく問題がなくなった。

 さて、昨日文化庁が中央省庁としては初めて地方都市への移転ケースとして霞が関から京都市内へ移転した。移転を祝う会合に岸田首相や永岡文科相らが出席した。安倍内閣時代の2014年に計画を打ち出し、16年に決まった。しかし、当初の狙いである中央官庁を地方に分散させて、同時に企業も東京中心から地方へ移転させ東京一極集中を是正し、地方創生に結び付けようとの狙いだったが、文化庁以外には現時点で移転計画のある省庁はない。計画案は良かったが、東京を離れたくないという各省庁の我がままで結局看板倒れに終わったように思う。ふたを開けてみれば、各省庁の移転はもちろん、文化庁にしてもとても全面的と言えるような移転ではない。京都市内の新庁舎に入るのは、文化財関係や宗務課の6部署390人で、霞が関にはなお7部署200人が残る。都倉俊一・文化庁長官ですら、週5日の内3日を京都で、2日は東京勤務と言っているようだが、こんな中途半端な気持ちで業務を支障なく遂行し、移転効果を期待出来るのだろうか。今日から業務はスタートしたが、現状では反って別の問題が生じるのではないかと気になる。

 政府のこの省庁改革では反って無駄が生じ、費用が余計にかかることは明白である。担当大臣の岡田直樹・デジタル田園都市国家構想(この長たらしい名前は何?)担当相は、地方創生に発展すると自身満々だったようだが、果たして京都府民はどう思っているだろうか。

 さて、昨日は沖縄慶良間諸島へ米軍が上陸して78年目になる。沖縄は日本本土が攻撃、占領される前に犠牲になったところである。北上した米軍は一部で日本軍の抵抗を受けたが、6月20日前後にはほぼ日本軍の抵抗はなくなり、22日に牛島満軍司令官が自決したことで日本軍の敗戦は決定的となった。今朝の朝日「天声人語」に当時の悲惨な状況が記されているが、戦争の記憶は少しずつ忘れ去られ、ほぼ全員が戦争を知らない世代、特に臨場感で戦争の恐ろしさを知らない岸田首相以下現在の政治家たちは、アメリカの口車に乗って戦争へまっしぐらに突き進んでいるように思えて仕方がない。

 25日にロシアがベラルーシに戦術核配備する方針を明らかにした。戦争の怖さを知らないプーチン大統領の非道にして無謀な戦術は留まるところを知らない。困ったものである。

2023年3月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com