5691.2023年3月21日(火) WBC準決勝で日本チーム逆転サヨナラ勝ち

 春分の日である今日午前、マイアミでWBC準決勝・日本対メキシコ戦が行われ、日本は最終回に昨年最年少で三冠王を獲得した村上宗隆選手が逆転サヨナラ二塁打を放ち6X-5で勝ち、明日の決勝戦アメリカ戦へ臨むことになった。これまで一時予選、準々決勝では比較的余裕のある戦いぶりで順当に勝利を重ねてきたが、流石にベスト4まで勝ち進むと手ごわい相手が待っている。メキシコ・チームはほとんどメジャーリーガーが占めていたが、日本チームにはメジャーリーガーが4人しかいない。明日の相手アメリカはもちろん全員がメジャーリーガーであり、勝つのは容易ではないだろうが、投打以外のチームワークとか、試合運びなどは日本の方が優れていると思う。予選ではアメリカは、今日日本が勝ったメキシコに敗れている。アメリカのスポーツ・メディアの中でも日本の優勝を予想している記者がかなり多いようだ。油断しているだろうアメリカに一泡も二泡も噴かせて、3大会ぶりに世界一のタイトルを奪回して欲しいものである。

 さて、昨日57年前に起きた袴田事件に関して、東京高裁が検察の即時抗告を棄却して再審開始を認める決定を下した。これについては、14日の本ブログに触れたところである。これは東京検察庁が最高裁に期限である昨日までに特別抗告を行わなかったので、静岡地裁で再審を開始することが決まったということである。

 再審開始が決定となるや袴田事件の支援者は、大きな喜びを爆発させた。40年以上も以前に死刑が確定してから漸く袴田巌に疑いを晴らす機会が訪れたのである。これまで死刑が確定した事件で再審が開かれたのは袴田事件が5件目で、過去の4件はすべて無罪が言い渡されている。長年に亘って弁護人を務めてきた弁護士らは、感極まったのか涙を流して喜びを表していた。昨日のテレビ映像を観ていると、散歩から帰ってきた袴田巌にこの吉報を伝えても彼は直ぐに喜びを表すようなことはなかった。87歳となった現在若干認知症の兆候が見られるようである。半面これまで死刑囚の袴田を支えてきた90歳の実姉は、支援者とともに抱き合って喜んでいた。この姉なくしては、とてもこの裁判は続けて来られなかったと思う。

 袴田には、数多くの支援者が団体を立ち上げて支えた。日本プロボクシング協会が正式に支援を表明してから、世界ボクシング評議会が名誉王座を授けたり、袴田が獄中で洗礼を受けたこともあり、キリスト教人権団体や、アムネスティ・インターナショナルが無実を訴えていた。

 今後は、自由の身となるまでそれほど時間はかからないと思う。弁護団も一刻も早く無罪判決を勝ち取ってその結果を袴田姉弟に聞かせたいと、裁判所に迅速に裁判を進めるよう働きかけていくらしい。袴田巌はいつ自由の身になることが出来るだろうか。失った時間があまりにも多かったため、人生ももうあまり長く残されてはいない。それだけに早く事件を決着させ袴田を自由の身にしてあげたいものである。

2023年3月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com