2426.2014年1月3日(金) 「少数と狭く深く」付き合う。

 関東大学対抗箱根駅伝は昨日のゴールの結果のまま2日目のゴールへ飛び込み優勝東洋大、2位に駒沢大とほとんどデッドヒートの争いがないまま、抜きつ抜かれつのない、昨日と同じつまらない結果に終わった。選手たちは精一杯健闘したが、外野席としては何か物足りないものを感じた。東洋大は往路、復路とも優勝で2年ぶり4回目の総合優勝を飾り、6年ぶりの覇権を目指していた駒沢大は結局昨年と同じ2位に甘んじた。

 それにしてもこの駅伝の実況中継放送をテレビで観ていると、かつて住んでいた湘南海岸界隈が映し出され、また仕事で箱根へしばしば出かけていたので、あの辺りのお正月の雰囲気も久しぶりに見せてもらって懐かしむことができた。

 さて、今年もたくさん年賀状をいただいた。これを拝見するのを毎年楽しみにしている。最近はPC技術が発達したので、きれいな図柄の楽しい年賀状をいただくことが多い。

 今朝の日経コラム「春秋」に年賀状と友だちとの関係について書かれている。それによれば、一般に友人と思う人の数は年々増えているそうだ。ただ、それがネットのつながりだけで、顔を合わせない友人が増えている。それでいながら人間関係で「多数と広く浅く」より「少数と狭く深く」を望む人が増えているそうだ。

 加齢とともに交友関係が狭まり、生活上あまり必要でないと思って自分から交遊関係を狭めようとする傾向も顕著のようだ。面倒だということがあるかも知れないが、友だちから得る心の通った意思の疎通とか、悩みごとの相談なぞは何事にも変えがたいと思うのだが、今の世相はそうでもないようだ。

 例えば、昨年辺りから現在75歳前後の友人たちの中で今後年賀状の交換を辞退したいと最後通牒をしてきた友人が何人かいる。80歳を超えたので、年賀状を辞退したいというなら分るが、私より若い人でそういうフェイドアウトを通告してくるのは、勝手かも知れないが少々考えてしまう。

 よく考えてみると世間と普通の付き合いをするのは、人によっては大変な苦労なのだとも思う。だが、世間や友人から距離を置いて人間関係を狭くして、自分の殻の中に閉じこもってはこれから残り少なくなった人生がつまらなくならないだろうかと他人事ながら気になる。今年いただいた年賀状の中にも来年以降の年賀状の交換を辞退してきた友人が4名もいる。ひとりは私より5歳も若い。押しかけ女房のように、もう少し付き合えとも言えないので、ご要望にお応えすることにするが、これも「少数と狭く深い」付き合いを望む友人が増えて、私は少数派の中に加えてもらえなくなったという現象の現われだろうか。

2014年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com